今回の目玉は、なんといっても5重の塔に入れたこと! 最古の、木造の塔は奈良の法隆寺にあるのですが、東寺の塔は一番高い木造の塔らしいです。
この塔のコンセプトは、3次元曼荼羅。塔の中心には、他の構造体とは独立した”心柱”という太い柱が立っています。心柱を真言密教の本尊である大日如来に見立て、心柱を守るように周囲に四仏が鎮座しています。柱や長押は、今は色あせて一部しか残っていなかったものの、極彩色の文様などで埋めつくされた、絢爛たるものだったそうです。風雨にさらされて、木造の5重の塔自体が縮んでしまっても、独立した構造の心柱の高さはそのままだったため、元禄時代には天井を突き抜けてしまったのだとか。
当時の人々は考えた結果、なんと心柱の根元を50cm切り落として、縮んだ塔の高さに合うようにしたそうです。まさに、ダルマ落とし方式!
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