月曜日, 9月 28, 2009

ピラミッドの歴史

午後は少し離れた周辺の村々へ、ピラミッドを求めて小旅行。
まずは、ダハシュールへ。ここには、大ピラミッドを建てたクフ王の父である、スネフェル王が建てた”赤のピラミッド”があります。これが、今でいうピラミッド型と呼ばれる真正四角錐の形で作られた初めのピラミッドだと言われている。花崗岩で出来ていて、赤く見えることからこう呼ばれていますが、太陽の日差しがつよいせいか、さほど赤みを帯びて見えませんでした・・・。
周りは見渡す限りの砂漠ですが、遠くにはスネフェル王が建てたというもう一つのピラミッドが見えます。これも、その見た目から”屈折ピラミッド”と呼ばれています。建設途中で、ピラミッドの傾斜角度が変更されたため、途中で折れ曲がった形をしています。途中で王がなくなったため完成を急いだからだとか、もともとこの形が予定されていたとも言われていますが、下部分の角度では、急すぎて崩れてしまう恐れが高かったので、急遽設計変更したとの説が有力なようです。それを示すかのように、遠くには実際に崩れてしまったピラミッドも見えました。それにしても、これらのピラミッドは紀元前2500年ごろ建てられたというのですから、驚きです。
クフ王のピラミッドで懲りたので、内部に入るのは遠慮して、次は最古のピラミッドを拝みにサッカラへと向かいました。
そもそも、ピラミッドの始まりは”マスタバ”と呼ばれる、日本の古墳のようなものだったらしいです。形は台形型であり、ちょうど左の写真の”階段ピラミッド”の一番下の段だけのような様相でした。ところが、太陽の神に近づくために、より高い建築物を求めたジョセル王が、このマスタバを何段も重ねた形を作らせ、それが後々のピラミッドに繋がっていったというわけです。
やがて後世の王たちが、より太陽光の形に近い、滑らかな直線の四角錐ピラミッドを作るようになり、試行錯誤の上、ギザの3大ピラミッドに見られるような完璧な形のものが作れるようになったんですね。
ホテルに帰ったら、昨日は見逃してしまった部屋からのピラミッドビューに間に合いました。夕闇に浮かび上がるピラミッド、数々の歴史を聞いた後だと、より感慨深く感じます。
ところで、写真の中の白い斑点。多分、砂の粒子かなんかの反射なのですが、連れは”テレビの心霊特集で、魂だと言っていた”、と言い張っていました。まぁ、5000年の歴史がある場所ですから、そんなことがあっても不思議ではないですが・・・。

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