ホテルの部屋からは、ナイルビュー。
夕陽をバックにゆったり進むファルーカ(帆掛け船)が 、何艘も見えました。1艘、2艘なら、非常に雰囲気があってよかったのですが、観光客相手の遊覧で10艘も並ぶとさすがに・・・。
さて、日が暮れるのを待って、再び観光へ出発。向かうは、ライトアップされたルクソール神殿です。かつては、3Kmほど離れたカルナック神殿と両脇にスフィンクスが両脇に並んだ参道で結ばれていたといいます。
このルクソール神殿は、約3500年前に建てられました。複数の王の手が加えられていますが、やはり長く権勢誇ったラムセス2世の力はは絶大だったようで、一塔門の前の一対の座像と立像に始まり、神殿内もラムセス2世像だらけです。カルナック神殿よりは小規模ですが、同じように彫刻の施された巨大な柱が並ぶ列柱廊があり、下からライトで照らされる姿はとても幻想的でした。 青い空、眩しい太陽の光の下で見る遺跡もよいですが、現代の人工の光でお化粧をされたかのような眺めも良いものですね。
ルクソール神殿の中には、イスラム教のモスクがあったり、ローマ時代に神殿の壁を漆喰で塗って描かれたという、キリストの最後の晩餐の絵があったりと、歴史とともに宗教の変遷があったことをうかがわせる。というか、古代の神から、キリスト教、イスラム教といろいろな宗教を受け入れ、かつ共存しているエジプトの柔軟さがすごい。もちろん、宗教の違いから生まれる諍いやテロなんかがあるのも、現実だけれども・・・。
見上げれば、青白い月。
その月に届けとばかりにそびえるオベリスク。今は一本しか立っていないオベリスクも、本来は対で存在したらしい。有名な話ですが、もう一本はパリのコンコルド広場に立っています。そういえば、去年の夏休みはパリでそのオリベスクを見たんだよなぁ。
エジプトで悠久の歴史ってものを目にしてしまうと、ほんとに一年なんてあっという間のことだなぁと痛感します。
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