日曜日, 6月 07, 2009

花菖蒲

先日に手術を受けた父のリハビリ目的で、花菖蒲で有名な山田池公園に出かけました。駐車場から花菖蒲園までは、800mほど離れていて、いいお散歩になりました。名前通り、山田池という大きな池があって、その周り一帯が公園になっています。広い芝生やバーベキュー場もあるようです。
この公園の花菖蒲は有名らしく、電車の車内広告でも見かけました〈最近、電車や駅の広告がお出かけ場所のソースになることが多いような)。車で行ったので、駐車料金がかかりましたが、公園内は無料で入れます。無料にしては、とっても豪勢な花菖蒲園でした。花菖蒲といえば、白や紫色と思っていたのですが、その紫色もいろいろな濃淡があり、珍しい黄色の花菖蒲もありました。
そういえば、端午の節句の時にちらっと知ったのですが、菖蒲湯に使われる菖蒲とこの花菖蒲は、全く別の種類らしいです。葉っぱの形こそ似ていますが、菖蒲はサトイモ科で花菖蒲とは似ても似つかぬ花が咲きます。この菖蒲の葉は、香りが強いことから不浄を払い、邪気を遠ざけてくれるといわれて、その音が「勝負」や「尚武」に通じることから、江戸時代から男の子の出生を祝って、端午の節句に菖蒲湯に入ることが習慣になったそうです。一方で、花菖蒲はもっぱら花を観賞するもの。公園では、種類ごとに名前の立て看板がありましたが、江戸系、肥後系、伊勢系など系統と個々の名前が書かれていました。
公園ではちょうど、アジサイも見ごろでした。ここの公園の土壌は、青系の色がきれいに出る性質なのか、本当に鮮やかな青~紫のアジサイが見事でした。アジサイは開花からの日数によって様々な色に変化することから、「七変化」とも呼ばれ、土壌が酸性ならば青、アルカリ性ならば赤になると聞いたことがあります。でも、実は土壌のpH(酸性度)は花色を決定する要因の一つにすぎず、アルミニウムイオン量など複合した因子によって決まるらしいです。
山田池公園には、ラベンダー畑もあるらしく、そこもそろそろ見ごろを迎えるらしいです。公園内をすべて回るのはリハビリの度を越すので、また次の機会に。
またまた、うんちくついでにもう一つ。先ほど、“観賞”という言葉を使いましたが、草木や風景など人の手に寄らないものを愛でる時にはこの漢字を、音楽や絵画などの芸術作品を対象とする場合は、”鑑賞”という漢字が正しいそうです。

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