まだ足を運んでいない、近郊の世界遺産も数少なくなりました。今回は高山寺へ行ってきました。
鳥獣人物戯画で有名なこのお寺は、栂尾という場所にあることから栂尾山との号が付いています。またこの地域には他にも、高雄山と号する神護寺、槇尾山と号する西明寺があり、栂尾・高雄・槇尾を合わせて三尾と呼ばれています。
残念なことに、高山寺の石水院は改築中。このあたり一帯は、紅葉の名所としても有名。石水院の窓からは、今の季節は青々とした紅葉を眺めることができました。栂尾山は、お茶の発祥地と言われているそうで、山内には茶園もあるようでした。茶摘の季節は終わっているせいか、よくわからなかったのですが。
さて、次は西明寺へ。このお寺に入るには、朱塗りの指月橋を渡ります。橋が架かっている川の名前は清滝川。橋の名前も、川の名前もなんとも雅びです。
清滝川では、水遊びをしている子供がいて、和やかな感じです。
このお寺は、世界遺産ではありません。もともとは、最後に訪れた神護寺の別院として建てられたそうで、重要文化財の仏像が安置されています。観光客も少なく、とても静かなところでした。
ある意味、一番見せ場があったのは、神護寺でしょうか。何よりも、境内に辿り着くまでの石段の長く急なことといったら・・・。途中でも、もう勘弁してくれ~、と言いたくなります。何と、野生のサルにも遭遇。
境内も広く、国宝や重要文化財の仏像もたくさん所蔵しています。そして、急な石段を登ったからこそ楽しめる、観光客を惹き付けるアトラクション?があります。バチあたりな私なんぞは、金堂へのお参りも後回しにして、アトラクションスポットに向かいました。その名も、”かわらけ投げ”。手のひら大の素焼きのお皿を、眼下に清滝川の流れる峡谷へと投げる、というもの。
各地で同様のかわらけ投げが行われていて、お皿に願い事を書いて遠くに飛ばせば飛ばすほど、願いが叶うとか、厄除けになるなんて言われているとか。
始まりは、この神護寺だそうです。
私も2枚100円のかわらけを購入して試してみました。力いっぱい投げれば遠くに飛ぶというわけではなく、うまく峡谷の気流に乗せることが肝心。敢え無く落下した、かわらけの数々を尻目に、なんとか遠くへ飛ばしたいと欲が出ます。フリスビーの要領で投げると、なんとか目の届かない距離まで飛んで(いや、落ちてと書くべきか・・・)いきました。 その後、一応金堂にお参りして、お寺を後にしました。
・・・が、当然登ってくるのが大変なら、降りるのも長い石段が待っています。日頃の運動不足がたたって、膝が笑う始末。いやはや、お粗末・・・。