やっとやって来ました、タ・プロム。 実は、一番行ってみたかった遺跡です。もちろん、映画”トゥームレーダー”に影響されてのことですけど。 アンコール遺跡群の保存の方法として、数十年前はその時の建築材を使って補強して過去の姿に戻そうとされてきたようで、今でも部分的に、せっかくの遺跡の雰囲気を崩すような、コンクリートで固められた壁が残っていたりしました。でも、今の方策としては、昔の石材を利用して復元したり、今以上に崩壊しないような対策をとったりして保存していこうというプランAと、手を加えずに崩れていく遺跡と周りの自然環境をそのまま残そうというプランBがあるらしい。
ここ、タ・プロムはプランBの典型。12-13世紀から今までの間に、自然の力で育った木々と遺跡が、その木に守られるようにというよりは、明らかに崩されてしまいそうになりなから共存しています。いまさら、この木を排除しようものなら、完全に遺跡が破壊されてしまうのは明らか。
それにしても、よくもまぁ重い石材の隙間から、ここまで成長したものだと感心させられます。現地では、スポーンと呼ばれる木で、苗の頃はこんなに小さいのに↓、長い年月をかければこれほどまでに大きく育つものなのですね。
遺跡自体は、想像していたより大きく、迷路のように入り組んでいて驚きました。建築物自体は、その多くが崩れかけているので、内部に入ることはできません。木と一体となった、この神秘的な姿も、いずれは大きく育ち過ぎてしまって、やがては遺跡ごと無くなってしまうのでしょうね。いつまでこの風景が見られるのかは、微妙です。興味のある方はお急ぎください〈笑)。
ガイドさんは、映画撮影の際にアンジェリーナ・ジョリーに会ったそうです。その建物の出口(右上の二つ並んだ写真の右側、大きな木の左下に写っているのがその出口)からアンジェリーナが出てくるシーンがあるんだ、とか教えてくれて、なりきりポーズでちゃっかり写真撮影をしましたよ。
またまた、大盛り上がりの撮影大会になってしまいました。
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