日曜日, 1月 11, 2009

東洋のモナリザ

さてさて、最終日はここぞとばかりに有名どころからちょっとマイナーな穴場の遺跡まで、時間の許す限り詰め込まれた感の否めない予定の組まれ方。 まずは、アンコールワットからは少し離れたバンテアイ・スレイへ。ここまでは車で30分くらいのドライブ。
車窓から見る、一般の人々が住んでいる家並みや町の風景が、やはり観光客の多い中心地とは別世界。いかにも寄せ集めの材料で作られた高床式の家が並び、バラックにしか見えない屋台で野菜や果物、生活用品が売られています。草地では牛やヤギの世話をしたり、池で魚を採ったり、子供たちが生活のために働いていました。観光地で物売りをして、少しでも近代的な生活に触れられる子供たちはまだ恵まれているほうなんだと実感。そうこうしているうちに、遺跡に到着。
バンテアイ=砦、スレイ=女性という意味らしく、そのまま訳せば”女の砦”。この遺跡の規模は大きくありませんが、とても有名です。というのも、他の遺跡と違って鮮やかな紅色砂岩で作られており、その色が大変美しいのです。
さらに、彫刻の美しさはアンコール遺跡群の中でも際立っていて、特に優美といわれています。中でも中央神殿の側面 に彫られたデヴァダー(女神)像は「東洋のモナリサ」と評されるほどのもの。フランスの作家、アンドレ・マルローがその美しさに魅了され、盗掘して持ち出そうとして逮捕されてしまったというエピソードにもうなづけます。
なんと彼は、後にその時の体験を小説にしているそう。”王道”というタイトルらしいのですが、機会があればよんでみようっと。
デバァダー像は何体か彫られており、どの像を持ち出そうとしたのかは諸説あるようです。案内してくれたガイドさんは、地球の歩き方に載っている写真は間違っているよ、といってましたが。
キレイに残っている2体の像のうち、私はこちらが美人だと思ったんですけど・・・。
←ではこれが正しいのか?、自信ないです。

0 件のコメント: