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世界遺産巡りも、近郊で残るところはわずかとなって来ました。夏も真っ盛りの今日は、京都の上賀茂神社に参拝。 遷都によって平安京が生まれた頃から、太古別雷神(わけいかづちのかみ)(わけいかづちのかみ)という神様が奉られている、由緒正しい神社です。京都三大祭の一つである、”葵祭”の行列の最終到着地でもあります。皇室との縁も深く、かの和宮が江戸へ輿入れする前に、この神社に参拝したという記録も残っています。
一の鳥居をくぐると、青々とした芝生が広がっています。ちょうどこの日は、旧暦に合わせて”七夕まつり”が行われており、境内は地元の学生や子供たちで賑わっていました。
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良いお天気でしたが、あまり風もないので、炎天下に立っているのは、本当にご苦労様です、という感じです。浴衣を着た女子大生が、琴を演奏していたりして、なんとも雅び。ただ、曲目はトトロでしたけど・・・。
二の鳥居をくぐると、その先は人も少なくひっそりとした雰囲気。下の写真の、ちょうど鳥居の間に見えるのは、細殿と呼ばれる建物。その前には、立砂という一対の円錐状の盛り土がしてある。何でも、その昔に太古別雷神(わけいかづちのかみ)が光臨したという神山の形を模って作られてあり、神が降りる憑代(よりしろ)だなのだそう。店先などに置かれている、災難除け浄めの「盛り塩」の起源はこれだとも言われています。
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さらに奥に進むと、派手な朱塗りの楼門と玉橋が見えます。残念ながら、この端は立ち入り禁止。楼門の中には入ることが出来て、そこに本殿があります。ラッキーなことに、特別拝観の期間であり、普段は立ち入ることの出来ない、この本殿の間近まで行くことができました。ここは神域になるので、まずは神職の方からお清めを受けてから、中に通されます。残念ながら、撮影禁止だったので写真でお見せで来ませんが、神社の起源や建築法などについても説明していただけました。
御神体のある本殿は、流れ造りという、後ろよりも正面の方が長く延びた曲線の美しい屋根が特徴です。本殿の横には、全く同じつくりの権殿という建物があります。
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もし、本殿で神事が行えない場合でも、御神体をこちらに移して、滞りなく神事が執り行えるようにという配慮の元につくられたそうで、このように中まで全く同じ造りの建物が並んでいるのは、上賀茂神社だけだそうです。
本殿・権殿の入り口には、それぞれ右側に金獅子、左側に銀狛(犬)と、これもまた全く同じ狛犬がいる。さらに、扉にもその金獅子、銀狛の絵が描かれている。神職さんが神様をお守りせずに、夜な夜な遊びに出ていた狛犬を絵に描いて封じ込めたというお話をしてくれました。
最後に、帰りのバスで一緒だった学生らしきアメリカ人の3人連れ。地図を見ながらなにやら会話していた彼ら、聞くともなしに聞こえてしまった衝撃の一言。・・・・upper duck here, there is lower duck in south. ここは上賀茂で、南の方に下鴨があんねん、ってノリなんでしょうが、英語に直訳すると笑えますね。