水曜日, 7月 28, 2010

絶景かな

今日は早起きして、6時半のお迎えのバスに乗り、いざヨセミテ国立公園へ。
なんだが曇り空で不安な中、昨日見たベイブリッジを渡りました。4時間のドライブは運転手、兼ガイドのCreigがサンフランシスコとヨセミテ国立公園のお話をしてくれて、なかなか楽しく過ごせました。
ヨセミテ国立公園は、到底数日で周遊できるような広さではありません。今回の訪問は、その中心であるヨセミテバレーの見所をほんの少しだけ齧る程度なんですが。
到着して、まず案内されたのが、トンネルビューと呼ばれる展望のよいスポット。左に聳える世界最大の花崗岩の一枚岩であるエルキャピタン、真ん中には遠くかすかにヨセミテのシンボルであるハーフドーム、右にはスリーブラザーズと呼ばれる3つ並んだ岩と、ブライダルヴェールという滝が一望できます。

ヨセミテに着いてみると、昨日を上回るかのような快晴。サンフランシスコよりもずっと夏らしい気温でスが、長袖で歩きまわって汗ばむ程度という、日本の夏とは比べようもない快適さ。絶景を楽しんだとは、ロッジまで送ってもらって解散。公園内は環境保護のために、電力で走るフリーシャトルが走っていて、たいていの見どころにはそのシャトルを使って廻ることが出来ます。まずはそのシャトルでカリービレッジまで行き、本日の宿であるロッジにチェックイン。名前の通り、ログハウス風の作りでお値段もリーズナブルな宿泊所でした。荷物を置いて、トレッキングに出発です。
まずは名前に惹かれて、Happy Isleというトレイルへ。渓流沿いに散策し、川遊びをする子供たちを横目にリラックス。手を浸した川の水はとても冷たくて、到底泳げるような水温じゃないのに、あちらのお子様たちはお元気なこと。日ごろ運動不足の体が温まったところで、本格?的なトレッキングへ。ヨセミテの見所といえば、巨大な自然の造形美の岩山と、雪解け水の流れによって出来た滝の数々です。夏場は、やはり水量が減ってしまっていますが、7月末はまだそれなりの滝の姿を見ることが出来ました。9月になると枯れてしまう滝もあるようです。
その滝を楽しむには、その名もミストトレイルというコースが良いらしく、とりあえず行ける所まで頑張ってみようと歩き始めました。当然ながら、ず~っと登り坂が続いて、なかなかしんどい行程です。でもこちらの人は、赤ちゃんを背負ったり、ベビーカーを押したりしながら家族全員で楽しんでいる様子。途中、疲れが出たところでちょうど見晴らしいの良い場所に出ます。Foot Bridgeというこの橋から見上げると、バーナル滝が遠くに見えます。ミストトレイルはあの滝を越えて、さらに奥にあるネバダ滝まで続くコース。さすがにそこまでは無理だと思いつつ、まだ余力があったので先に進むことにしました。
ところがどっこい、ここから先が本格トレッキングで、階段状に積まれた細い岩場をただひたすら登ることに・・・。足は張ってくるし、足場が悪くて写真を取るどころの余裕はなく、だんだん近づいてくる滝を目指して頑張りました。こ~んなに高いところまで来ていてびっくり。
←わかるかなぁ?渓流の横の白い紐のように映っている部分が登ってきたトレイルです。
ここまで滝に近づいてくると、やっとミストトレイルの名前にふさわしく、瀑布の水しぶきの洗礼を浴びました。
必死で登って汗もかいたので、その水しぶきがとても気持ち良かったです。
まだまだ滝の上までは遠い道のり・・・。でも、人影が目で確認出来るくらいの距離なので、ここまで来たからには制覇してしまおうと登りきりました。最後は人がすれ違うのもやっとの細いトレイルで、しかも水に濡れているのでなかなか厳しかったです。
←そうして登りつめた滝の上からの眺めがこちら。
ほぼ90度に滑降している瀑布の姿。水量の少ないという夏場でこれなら、雪解け後の時期はどんな迫力なのでしょう。
さて、ここまで登ってくるのに2時間ほどかかりました。トレイルはまだこの上のネバダ滝まで続きます。ここからはその滝の姿も見えないので、まるで想像もつきませんが、ヴァーナル滝まで往復3‐4時間、ネバダ滝までは5-6時間が目安と案内にあったので、まだ登ってきた道と同じくらいの距離はありそうです。
下りのことも考えると、さすがに体力に自信がなくなり、ここまでで引き返すことにしました。次回があれば、その時は先へ進む体力を蓄えて来なくては・・・。ミストトレイルは途中から、ハーフドームンも頂上へ続くトレイルに枝分かれしていて、そちらはなんと、往復12時間だそうです!
登る道中には気が付かなかったのですが、滝の脇を下る途中、虹がかかっているのが見えました。写真でははっきりしないのですが、虹は2本見えていたんですよ。
いやはや、下りの方が時間は短かったですが、足への負担は大きくてトレイルの出発地点に戻った時には少し膝が笑っていました。トレイルの往復にかかった時間は、3時間半弱だったので、ほぼ平均といったところでしょうか。
まだまだ外は明るいので、ロッジに戻るのはもったいない。震える膝にムチを打って、もう一か所だけ廻ってみることにしました。
それは、また次で。

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