土曜日, 9月 04, 2010

オルメカ文明展

オルメカ文明はアステカ以前に繁栄したメキシコの古代文明。これまで馴染みのない名前ですが、それだけに興味津々で、京都文化博物館へ行ってきました。密林の王者、ジャガーと食料資源として栽培していたトウモロコシを神格化し、石の加工技術に卓越していて、多くの建造物や石像が見つかっています。中でも、巨大な頭像は、オルメカ文明のシンボルとして有名だそう。オルメカ文明展の案内ポスターやパンフレットの表紙を飾っています。しかし、未だに誰をモチーフとした、何のための石像なのか、解明されていないことがたくさんあり、謎に満ちています。古代文明⇒ミステリー、とても相性のいい組み合わせですこと。
夏休み期間の開催で、子供目線を重視したのか、入り口には、この巨頭像や石像のジャガーをキャラクター化した被り物があって子供だけでなく、大人にも好評を得ていました。見ているだけなら楽しいですが、試してみるまでの勇気はなくスルー。
展示の始まりも、ジャングルの遺跡を意識した造り。さらに入るとジャガーの剥製が出迎えてくれて、なんと等身大の巨頭像のレプリカまで…。写真撮影OKなのが嬉しかったのですが、せっかくデジカメで撮ったデータを手違いで削除してしまいました、トホホ。
それ以降の展示も、ベビーフェイスと呼ばれる宇宙人のような顔つきをした人形像や、ヒスイで作られたマスク、トウモロコシ型の石刀など摩訶不思議。当然、メインの石造りの建造物は持ち込めないので、壁画や装飾模様の拓本が展示のほとんどを占め、白黒なうえ立体感がなく、本物のイメージをつかめませんでした。写真でもあれば、まだわかりやすかったのでしょうが。
そうそう、最後の展示は暦について。5200年を1周期とするマヤ暦、2012年12月22日がちょうどその区切りであることから、地球滅亡の日のように話題にされ、映画にもなりましたが、実はこの暦ももともとはオルメカ文明から引き継がれたものではないか、と考えられているそうです。ほんとに奥の深~い、文明なのです。

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