火曜日, 9月 29, 2009

カルナック神殿

早朝、まだ夜が明けないうちにカイロを後にして、空路でルクソールへ。ルクソールは、古代エジプトの都で”テーベ”と呼ばれていたところです。歴代の王が、たくさんの建造物を残していて、ルクソールの街全体が世界一の野外博物館とも称されるほど。なんでも、エジプトの世界遺産の3分の1が集中してある町らしいです。
今日と明日、2日かけての観光ですが、一日目はまずナイル東岸の遺跡観光から。当然すべて見廻れるわけはなく、ハイライトだけの駆け足観光ですが・・・。
大規模で、近代的できれいな空港から、まずは一路カルナック神殿へと向かいます。
空港から遺跡の眠る街中までは車ですぐ。まるで、映画のセットのような神殿の入口に到着しました。
第一塔門に向う参道には、頭が牡牛、体はライオンの形をしたスフィンクスが並びます。
塔門にも、古代の王や神々のレリーフが見事に彫刻されています。建造された当時には、すべてが極彩色で彩られていたそうで、ところどころその色が残っている部分もありました。
壮大な神殿は決して一代の王で建てられたわけではなく、なんと中王朝から新王朝時代にかけての1500年をかけて、それぞれの王が神殿を建て増し建て増しでここまで大きくなったそうです。それゆえ、レリーフの中には次代の王が、敵対する前王の肖像を削り取っていたりする、勢力争いの図がそのまま残っているようなところもありました。

一番圧巻だったのは、134本の巨大な柱の並ぶ、大列柱室。日の当るところは柱の上部が花の開いたパピルスを模っていて、影の部分は閉じた蕾の姿になっています。それぞれの柱の胴の部分にも、もちろん古代の神や王のレリーフ、王の名前を刻んだカルトゥーシュなどが彫られていました。
そうして、この列柱を抜けると、点にそびえるオリベスクが見えてきます。トトメス一世とハトシェプスト女王の捧げたオリベスクらしいです。 ハトシェプスト女王のオリベスクは、対になっていてもう一本立っていたのですが、残念ながら倒れてしまって、横たわったままの姿で置かれています。このオリベスク、遠くアスワンから切り出されていた石で作られていて、高さは30m以上、重さ300t以上とか。よくもまぁ、そんなに大きなものをここまで運んで来たもんです・・・。
倒れたオリベスクの近くには、人だかりができている大スカラベの像がありました。願い事をしながら、7回(もちろんそれ以上回れば回るほど、ご利益はあるそうですが)周りを回ると、その願いをかなえてくれるそうです。とりあえず、私もぐるぐる回って来ましたが・・・。
さて、すっかり日が昇り、熱くなってきたのでいったん昼食をはさんで休憩です。また日が暮れてから、ライトアップされたルクソール神殿を見に行きま~す。
とはいえ、ゆっくり休憩などするはずもない私達。食後はルクソール博物館を見学、その後は街のスークを散策しましたよ。





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