火曜日, 8月 31, 2010

がっこ

B級ではなかったので先日は紹介しなかったのですが、花火大会の後に秋田市内に戻ってから、一軒の居酒屋に立ち寄りました。秋田の郷土料理をいろいろと揃えているお店で、ホテルに近いということで入ったのですが、大正解。
あまりお腹は空いていなかったのですが、この季節が旬のじゅんさいの酢の物や、名産のハタハタの刺身、がっこの盛り合わせなど、秋田らしいものを満喫。中でも、がっこの盛り合わせの中に入っていた、”ちょろぎ”というものとは初対面、もちろん初めて食べました。
ちなみに、秋田の方言で漬物のことを がっこと呼びます。有名なのは、いぶりがっこと呼ばれる、大根などを囲炉裏の上につるして燻製にしてから、ぬか漬けにしたものです。煙で燻すため、表面に黒い色がつき、燻製独特の風味で食べだすと癖になる代物です。いぶりがっこは食べたことがあったのですが、勧められてお土産に購入した山内産のものは、確かに他とは味が違って、またお取り寄せしたくなるほどハマリました。
本日、旅先から宅配で送った荷物が到着。地ビールや、がっこ、稲庭うどんが届きました。角館、田沢湖の地ビール→。
秋田は米どころなのでむしろ日本酒の方がおいしいのかもしれませんが、あまり飲めないものでビールを選択。
←そして、こちらがちょろぎ。
シソ科の植物の球根のような部分らしいですが、不思議な形。縁起をかついで「長老喜」などと書かれるので、正月のおせち料理によく用いられるらしい。もともと白いのですが、梅酢やシソ酢に漬けて赤い色をつけたものと紅白で盛り付けられたり、黒豆に添えたりされます。
東北地方で栽培されていて、収穫は秋で今は時期ではなかったためか、なかなか見つけられなかったですが、帰る間際の田沢湖の駅の売店でシソ漬けを買うことが出来ました。体温を下げる食べ物らしいので、今の季節にはうってつけかも。
お正月なんてまだまだ先ですが、黒豆と一緒に撮影。確かに、彩りがきれい。

日曜日, 8月 29, 2010

B級グルメ

食は旅の楽しみのひとつなのだけれど、今回の秋田ではそこに割く時間があまりなかったなぁ。初日の朝は新幹線の移動中に済ませたし、食事処に関しては何の下調べもしていなかったので、あんまり気合が入っていなかったのも事実。
行きたいところに行って、お腹が空いたときに目に付いた食べたいものを食べる、というのもまた贅沢なことですが。そんなこんなの旅程で出会った食べ物達、写真を見返してみると、意外とおもしろい秋田らしいものに出会っていました。
まずは第一弾、ババヘラアイス→
なんとも変わった名前に、どんなアイス?と気になっていたのですが、名前にそぐわずかわいらしい見た目でしょ。黄色がバナナ味、ピンクは苺味で、アイスよりシャーベット寄りのさっぱりした口どけです。
おばちゃん(ババ)がヘラを使って盛り付けることでこの名前が付いたのだとか。田沢湖畔の売店で遭遇しましたが、その後、この暑い最中に道端で売り子をしているおばちゃんたちを何度も見かけました。もちろん、花火会場でも出店していましたよ。熱い中、本当にご苦労様なことです。
秋田ではババヘラの露天は、春から秋に見られる風物詩だそうです。
第二段、みそたんぽ→。
秋田といえば、言わずと知れた米どころで、”きりたんぽ”が郷土料理として有名ですね。米を潰して木の棒に巻き付けて焼いたものを“たんぽ”と呼び、棒から外して食べやすく切った物が”きりたんぽ”なんだそうです。
こちらも田沢湖畔の茶屋で出会いました。味噌をつけて炭火で香ばしく焼かれていて、とてもいい香り。アイスでは、お腹は膨れなかったのですが、ボリューム満点のこれで満腹。写真の後ろで、何本も並んで焼かれている、たんぽ達が大きなマッチ棒みたいでかわいいです。ちなみに、棒には秋田杉が使われています。
←そして、角館で昼食に頂いた稲庭うどん。名前は知っていたのですが、秋田県のものだとは知りませんでした。もう少し南の湯沢市に稲庭というところがあって、そこがうどんの里だそうです。民芸茶屋風のお店オリジナルのメニューは、角館で手仕込みされた納豆やミョウガ、梅干し、ワサビなど具だくさんに盛り込まれたオリジナル。暑い中を歩いてきたので、つるっとした喉越しと冷たさが、とても美味しく感じました。角館では観光をする時間はなかったのですが、このお店で使われていた真壁屋の稲庭うどんと、大粒で柔らかくて気に入った納豆、さらに地ビールまで一緒にお買い上げしてしまいました。 
←最後は横手焼きそば。花火大会の露店で地ビールと一緒に。
味付けは普通のソース焼きそばですが、挽肉が使われていること、目玉焼きのトッピング、赤い福神漬がそえられていること、が特徴らしいです。お味も、これっといった珍しさはなく、やっぱりソースもんは大阪の方が美味しいかも、と思いました。
そういえば、露店の中に“大阪焼き”なる売るお店がありました。ホットケーキのような丸い型に入れて焼かれた、お好み焼きのような見た目の食べ物でしたが、あんまり美味しそうにも見えなかったなぁ。大阪焼き=お好み焼きなのでしょうか・・・。大阪には存在しない、大阪焼きなるもの、ちょっと気になりました。 

秘湯へ

昨日の花火の興奮も冷めやらぬ今朝、ホテルでの朝食を済ませたらまたもやレンタカーで田沢湖方面へ逆戻り。男鹿(おが)半島の観光も案として挙がったのですが、海よりも温泉気分を優先。5月は和倉、6月に有馬、7月は皆生温泉と、このところ毎月の温泉巡りが恒例化しつつあります。向かった先は、田沢湖からさらに山の奥に入ったところにある、乳頭温泉郷。乳頭山麓にある七つの宿がそれぞれ独自に源泉を持ち、それぞれの泉質は多種多様だそうです。七つの湯は、鶴の湯、妙乃湯、黒湯温泉、蟹場温泉、孫六温泉、大釜温泉、休暇村乳頭温泉郷。
まずは一番有名な、鶴の湯へ。乳頭温泉郷の中で最も古い歴史を持ち、秋田藩主の湯治場だった由緒ある温泉らしい。秘湯のはずなのに、曲がりくねった小道を向かう車が何台もあり、辿り着いた駐車場にも車がいっぱい。ここもIRISのロケ地となったせいか、温泉好き以外の観光客も押し寄せているようです。風情のある茅葺き屋根の長屋は、お殿様が湯浴見に来た際に、警護の武士が詰めた本陣で、今は宿のお部屋になっています。ちょっと覗いたところ、囲炉裏が設えてあって雰囲気は満点。もちろん、暗ーもテレビも、何にもなさそうですが、なにせ秘湯ですからね。鶴の湯の中にも、黒湯(子宝の湯)・白湯(美人の湯)・中の湯(眼っこの湯)の3つがあり、見た目はいずれも白濁していて、硫黄の香りがしますが、それぞれ泉質が異なる様子。それぞれに内風呂があり、黒湯は女性専用の露天風呂、中の湯には混浴露天風呂がありました。内風呂は狭く、蛇口もシャワーもなく、本当に湯治に浸かるだけという作りになっています。比較的広い、黒湯の露天風呂に入って来ました。秘湯と呼ぶには程遠い、イモ洗い状態でしたが・・・。
なんだか秘湯気分を削がれて、長居する気がなくなったので、早々に次の湯へ。
温泉郷の中で最も奥にある、ということで人も少ないだろうと期待して、黒湯温泉へ。同様に山の小道を入ったところにあります。ここは随分と人が少なかったです。源泉地が宿の横にあり、沸々と温泉が湧き出す様子が見られます。こちらは男女別れて、内湯と露天風呂があり、内湯の浴槽も広め。鶴の湯と比べると、少し白く濁っている程度で細かい湯の花がたくさん浮いていて、湯の色は青白く見えました。
露天風呂の温度はやや高めで、源泉は高温過ぎるので、水を混ぜて温度調節をしているらしく、温泉に浸かっている間に係りの人が温度を確かめに来ていました。露天風呂の横には打たせ湯があり、かなり強めの圧力でマッサージ効果は抜群。
ゆったり温泉を楽しむ余裕があり、黒湯温泉出秘湯の印象は挽回されました。ちょっと小腹も空いたので、温泉卵(しっかり固ゆで、硫黄の効果でからは真っ黒な茹で卵でした)を食べて一息。
時間的にも体力的にも、もう一か所くらいなら行けるかなぁ、ってことでそこから徒歩で孫六温泉に下りてみました。孫六温泉は黒湯温泉から橋を渡って、川の向こう側にありました。
遠くに見える宿の風景は、昭和、いえひょっとして大正、明治くらいから変わってないのかも、と思わせます。ここには、内風呂はなく(宿泊客用には別にあるようでしたが)、川に面した女性専用の広い露天風呂があります。ちょうど先客の一行が出てしまったので、貸し切り状態。お昼時で、太陽が高いこともあり、さんさんと日が差して眩しい上に、お湯の温度も高くて、最初はヒィヒィ言いながら浸かりました。
人がいないので、露天風呂の様子もパチリ。
写真の下の部分が温泉、上は隣の川です。実際は露天ぶろの方がかなり高台になっていますが、良く見ると来る時に渡ってきた橋から露天風呂の端の方は丸見え。ま、見られて騒ぐほどのもんでもありませんし、見る方も見せる方も犯罪だよね、と話しつつ暑さで長くは浸かっていられないので、半身浴を楽しみました。
ちょうど次のお客も入ってきたので、帰り支度を始め、乳頭温泉に別れを告げました。そして、また車で田沢湖まで戻り、そこから新幹線に乗り込んで、東京経由で帰りました。帰りの車内で、自分の体から立ち上る硫黄臭にたじろぎつつも、心地よい揺れで爆睡してしまいました。
秋田、一部分しか行ってませんが、いいところでした。東北、まだまだ自分にとっては、未開の地です。お祭りなんかにも興味があるし、また旅行したいなぁ。

土曜日, 8月 28, 2010

日本イチ

花火大会の会場は、雄物川の川岸。対岸に観覧席や出店が所狭しと並んで、溢れんばかりの人出。一番いい席は、桟敷席といって目の前がすぐ花火という状況で、かつ高台に陣取られています。その後ろに、桟敷席を見上げる形で、熾烈な場所取りが繰り広げられたに違いない自由席があり、出店と移動用の広い道を挟んで、我々の有料観覧席、という設営。この有料席も、川の土手に続いているので後ろの方は高くなっていて見渡しやすそうです。
我々の席は、出店のすぐ向かいで高さがないので、この時点では、どこに花火が上がるかもわかりませんが、人通りや電線などがかなり気になる感じ。
そうしているうちに始まった昼の部。昼花火は、その音と色付きの煙幕で空に描かれる絵を楽しむものだそうです。全国でも、昼花火を見せてくれる大会はあまりないのだとか。確かにこれまで見たことのない趣向でしたが、通好みのようで芸術性を理解するのは難しいな、という感想。右の写真は、煙幕で龍を描いているようなのですが、やはり視野に電柱が・・・。わかりますか?
あぁ、夜の部がどう見えるのか気になります。
この花火大会は競技会、と名がついており、全国各地の花火職人が新作を持ち込んで、その技を競います。花火を作った職人が打ち上げまで担当するそうです。創作花火ではテーマに合わせた曲選びと連発、大小の花火の組み合わせなどその構成まで、考え抜かれた作品が披露されます。
プログラムの中には、ゲゲゲの鬼太郎やひょっこりひょうたん島、などの楽しそうなテーマもありました。今年は、27組が競技に参加し、合間には協賛により打ち上げられる花火もあります。時間的にも標準的な花火大会の2-3倍、内容はプログラムごとにクライマックスがあるわけですから、もっともっと濃いものになるでしょう。
実際にのっけから、クライマックスか?というほどの豪勢な連発で始まり、目の前が一面の花火で埋め尽くされます。そして、その内容が競技花火の評価の基準になるそうで・・・、つまりこんな内容がX27回!!!、という驚き。いやぁ、この花火大会に毎年来たくなる気持ちや、他の花火大会では物足りない気分になるのもよくわかります。
またまた動画で、少し紹介を。猫娘や子泣き爺が花火になって夜空に描かれた、ゲゲゲの鬼太郎の創作花火↓。

はっきりした大玉の連発で、私好みだった作品↓。”メモリー”。

協賛による、100回記念のプログラム↓。カメラフレームに全体像が入りきらないほどのスケール。これはほんの一部ですが、ものすごい迫力でした。スタンディングオベーションもも出るほど。

秋田市内に宿を取っていて、電車に乗れないとまずいので、最後は駅に向かって歩きながら花火を見て帰りました。高い建物が少ないので、会場から離れても案外見えるものだということを発見。ただ、立ち去る前くらいから全く風がなくなってしまって、せっかくの花火が姿が、前の残像の煙で欠けてしまうことも。
いったい、どの花火が優勝したのでしょう。気になったので、後日、確認してみました。創作花火の優勝は、”世界中の子どもたちへ~メリークリスマス~”というもの。動画では撮ってなかったんですが、クリスマスツリー型の花火はなんとか写真に収めていました→。
ちなみに、私のお気に入りの”メモリー”は準優勝でした。 

こまちに乗って

記憶にある限り、初めての東北入り。多分、人生初と思われます。秋田新幹線こまちに乗ってやって来ました。我ながら、8月は落ち着きなさすぎ…。でも、思いたったら動く体力と経済力があるうちに、行きたいとこに行っとかないと!
秋田に来たのは、今夜、大曲というところで開催される花火大会鑑賞のため。職場の先輩が去年見て、毎年でも行きたいと話してたので好奇心がムクムク。ちなみに偶然にも、宮島の花火大会の後に見たSMA Stationでも、二年連続で全国花火大会の日本一に選ばれてました。今年は100回目の記念すべき大会で、だからこそ例年に増して全国から観光客が押し寄せるらしく、大変な混雑になりそう。実際、ゴールデンウイーク前から計画に着手していたのですが、ホテルや交通手段の手配は難航しました。有料観覧ペア席を抽選で引き当てた連れの強運と新幹線手配の的確さに、ただただ感謝するのみ。
前置きだけで、ずいぶん長くなりましたが、せっかく秋田に来たからには少しは観光も、と行きの新幹線は田沢湖で降りました。田沢湖は日本で水深が一番深い湖、423.4mだそうです。遊覧船が出ていたりもするのですが、レンタカーしてぐるっと外周を一回りしてみました。天気は良かったのに、そのせいで気温と水温に差があるせいか、なんだか景色は霞んでいます。田沢湖で有名なのは辰子姫伝説。
伝説は、その昔、類い稀な美貌の辰子という女性が、その美しさを保ちたいと観音様に祈ったところ、田沢湖の水を飲むようにとお告げがあったのだとか。山を分け入り、見つけた湖の水を飲んだところ、いくら飲んでも、喉の乾きが癒えず、やがてその姿は龍になり、主として田沢湖を棲みかとするようになった、というお話。永遠の美を願ったことがいけないことなのか、あるいは強く願えば人外のものが叶えてくれる、ととるべきか、イマイチ話のオチがわからん…。
それはさておき、湖畔に赤い鳥居が建つ、御座石神社という、その辰子にまつわる場所があります。ひっそりとしていい雰囲気でした。今はむしろ韓流ドラマ、IRISのロケ地に使われた、湖上の金色の辰子像のほうが、観光客が多かったです。イ・ビョンホン、嫌いじゃないですが、ドラマはスルーしてしまっていたので、盛り上りきれなかったけれど、さすがにこの前で抱き合う、主人公カップルの図には見覚えがありました。
ちょっとデンマーク(だっけ?)のアンデルセンの人魚姫像みたい。明らかに韓流ファンとおぼしきお姉さま方に混ざって、記念撮影してきました。
その後は車をリターンする角館に向かう道すがら、抱抱り渓谷というポイントへ。台風4号の影響で、遊歩道が閉鎖中と聞いていたのですが、ちょうど再開されたところで、ラッキーでした。
エメラルドグリーンともターコイズブルーとも表現される、独特の色合いの渓流が美しい紅葉の名所です。遊歩道を進めば、滝もあるらしいのですが、角館までの渋滞がどの程度か予想できず、適度に森林浴をしたところで引き返しました。なんでこんな色に?、と思ってしまうほど、本当に綺麗なブルーグリーンの色(下の写真↓)に目も心も癒されます。
その後、渋滞はたいしたことなく、角館に到着後に遅めの昼食を取って、しばしの休憩。ここから大曲までは大混雑の鈍行で30分、着いた先も人の山。それでも、都会の人混みに比べれば、まだまだマシなほうでした。駅から会場までが意外と遠くて、暑さでヘロヘロでしたけれど…。

会場はものすごく広くて、出店も多く、お祭り状態。まだ明るいですが、まず手始めに昼花火なるものが打ち上がります。
花火については、次回で。

日曜日, 8月 22, 2010

ストレリチア

8月のフラワーアレンジは、ストレリチアを使いました。和名では、極楽鳥花と呼ばれます。熱帯原産の花ですが、その名前の通り、ジャングルにいる極彩色の鳥の頭のような形をしています。
緑の莢の部分から、オレンジと紫の花が順に顔を出して咲きます。レッスンでは、一本に花が一つでは寂しいので、華やかさを演出するのに、莢の中の花を出して使いました。莢はピッタリ閉じていて頑丈ですが、隙間に指を入れて外側から親指で押しだすと、なんだかよくわからない粘液に包まれた花が生まれだします。生き物みたいで、神秘的というか、ちょっと気持ち悪い・・・。

でも見た目には、オレンジの花びらがたくさん見えた方が断然綺麗でした。
ストレリチアのオレンジ・紫・莢の微妙なグリーンの色味に合わせて、オレンジのガーベラ、紫のトルコキキョウ、グリーン~紫のグラデーションが美しいアジサイを選びました。ストレリチアと同じアフリカ原産のリューカデンドロン、しだれのケイトウでシダの葉っぱで巻かれたベースとも高相性、とても熱帯らしく仕上がりました。
そして・・・、この熱帯ばりの暑さの中、午後からは野外ライブに繰り出します。長居スタジアムでのa-nation、楽しみですが流行りの熱中症が心配です。

日曜日, 8月 15, 2010

バス任せ

広島市内を後にして、あとのスケジュールはツアーバスに丸投げして、連れて行かれるままに寄り道して大阪方面へ向かいます。
まず、連れて行ってもらったのは尾道の千光寺。断崖絶壁に建つ、朱塗り唐づくりの鐘楼が有名なお寺です。一時間ほどの散策時間があったので、お寺の中にある石鎚山と呼ばれる岩山へ登ってみました。鎖が取り付けられていて、アスレチック気分で登れます。登りきった先から見る景色は絶景↑。
瀬戸内海が見渡せ、しまなみ海道の尾道大橋が臨めます。
話に聞いていたものの、尾道は坂の街。見下ろすと傾斜に沿って眼下に尾道の街並みが広がっています。千光寺の周辺は公園として整備されていて、展望台があったり、美術館があったり、散策路もきれいに整備されています。「日本さくら名所100選」にも選ばれ、春は桜の名所として賑わうのだとか。
尾道のほんの一部だけを齧ったところで、バスは次の目的地に向かいます。しまなみ海道や、今ちょうど芸術祭が開かれて話題の瀬戸内の島々には、興味深々。いずれ、ゆっくり旅が出来たらと思いながら後にしました。
さて、向かった先は福山市の鞆の浦。日本で初めて国立公園に制定された、風光明美な港町です。お天気も良く、海と島々の風景がとてもきれいな所でした。

古い町並みが残っていて、いろは丸事件、の舞台だったとか、かの坂本竜馬ゆかりの地としても、脚光を浴びているようです。
←町のシンボルの常夜燈。
写真では大きさはわかりにくいでしょうが、かなり大きなものです。この辺りの街並みがとても雰囲気が良くて、写真をたくさん撮ったのですが、観光客が多くてあまりいい出来ではありませんでした。
それにしても、照りつける太陽で暑くて暑くて、もうバテバテ。涼しいバスに戻った後は、帰りの道のりのほとんどを寝て過ごしました。
こんなに盛りだくさんでなくても、花火だけで充分満足したのに~、というツアーでした。もちろん、高速道路の渋滞にひっかかってしまいましたが、思ったよりも快適な旅でしたよ。

平和祈念公園

奇しくも終戦記念日の今日、ここを訪れることになるとは。広島、といえば避けては通れない、原子爆弾のお話。宿泊したホテルからほど近いところに、原爆ドームと平和祈念公園がありました。観光気分で写真をとるのは軽率かとも思いましたが、凄絶な歴史を経て、廃墟となってもまだそこに佇む姿が、とても美しく見えました。
川沿いに咲く夾竹桃の鮮やかなピンクも、色を添えています。
うろ覚えな記憶ですが、原爆の被害の後、初めて咲いた花が夾竹桃だった、という話を聞いたことがあります。その後、ツアーガイドに率いられ、公園内を縦断して資料館へと向かいます。途中で、テレビで見たことのある慰霊碑の脇を通り過ぎました。後で、お参りしようと思いつつ、まずは資料館の中へ。
資料館で解散し、自由観覧となりました。
充分な時間を取ってもらいましたが、じっくり見るには時間がいくらあっても足りない資料の莫大さと重み。その重みに耐えかねて、だんだん直視するのも辛くなってきました。私は小学校の修学旅行は伊勢だったのですが、同行した友人は広島だったらしく、子供のころにも資料のいくつかを覚えていると話していました。資料のいくつかは悲惨すぎて、子供時代に見るとトラウマになってしまいそう。実際、自分も小学校の頃に8月6日の登校日に戦争映画を見て、怖くなった気持ちが甦思い出されます。
ちょっと息苦しくなったので、外の空気を吸いに出ました。慰霊碑の前で手を合わせた後、もう一度、原爆ドームを近くから眺めて来ました。
戦後の平和な時代が続き、経験者も年老いて少なくなってきて、だんだん戦争の話を聞く機会もなくなってきた現在、それはそれで幸せなことかもしれません。
私は祖父母から直接話を聞いたこともありますが、今の世代の子供たちは、知ろうという気持ちがなければ、戦争のことなどきっと教科書の上だけの出来事なのでしょう。でも、こうして世界遺産として登録されていることで、戦争に興味がなくてもやって来る観光客がいる、というのはきっかけとして大事なことなのかもしれませんね。
後で調べたところ、やはり夾竹桃の話は本当でした。原爆で焼土となった土地には、70年間は草木も生えない、と言われていましたが、その一年後の夏、いち早く咲いた花が夾竹桃だったそうです。そして、原爆からの復興のシンボルとして広島市の花にもなっています。
余談ですが、夾竹桃は乾燥や大気汚染に強く、街路樹や学校などによく植えられていますが、花、葉、枝、根、果実すべての部分に毒が含まれていて、生木を燃した煙でさえも毒性をもっているのだとか。白や紅色の綺麗な花を咲かせていますが、やはり美しいものには毒がある、ということでしょうか。

土曜日, 8月 14, 2010

水中花火

さ~て、待ちに待った花火の始まり。

テーマに沿って、音楽とともに、花火が次々と打ち上がります。水中花火の見所は、やはり、海上で半円形に浮かぶ花火の姿↑

クライマックスが近付くと、豪快に連発の花火。
写真にも挑戦しましたが、やっぱり動画の方が伝わりますかね。
帰りはものすごい混雑で、宮島口行きのフェリーに乗るのに一時間待ち。日が暮れて、まだ海風が涼しかったのでなんとか頑張れました。今夜はバスで、広島市街に入ってホテルにお泊りです。

安芸の宮島

早起きして、一泊二日のバスツアーへ。行先は、広島県は宮島。目的は、今晩催される花火大会です。世界遺産で花火大会とは、なんと贅沢な。しかも、バスツアーだと有料観覧席が確保されているので、花火を見るのに場所取りが不要というのも、ポイント高し。ちょうど、盆休みの真っ最中で渋滞は必至ですが、2時間おき位に休憩もとってもらえるので、なかなか快適でした。休憩ポイントのサービスエリアでもお楽しみが待っていますしね。
←ちなみにこれは、”全国の高速道路の絶品ソフトクリーム”ナンバー1に輝いたらしい。2位、3位は北海道らしいので、六甲牧場さん、なかなかやりますね。さてさて、うたた寝している間に広島は宮島口まで着きましたが、宮島へはそこから船での移動。ここで、バスが駐車場に入るのと、船のチケットの手配とで足止めををくらいましたが、まだまだ明るいうちになんとか宮島入りすることができました。
暗くなって花火が始まるまで、宮島内を散策する時間があったのですが、やはりすごい人出です。でも、ここまで来たからには、厳島神社は外せないと、海にそびえる大鳥居を見て来ました。
干潮のため、大鳥居のすぐ近くまで歩いて行けます→
干上がった砂浜には、海草がたくさん。ちょっとイメージしていた景色とは違いましたが、自然の干潮には逆らえず、こればっかりは仕方がないですね。
花火の時間には、潮が満ちてくるようで、そのラインを見越して、打ち上がる花火を背景に、大鳥居を撮ろうと意気込むカメラマン達が三脚を立てての場所取りに精を出されておりました。
もちろん、厳島神社にも参拝し、”揚げもみじ”なる、宮島名物の紅葉まんじゅうに衣をつけてフライにしたスナックなんかを頂きつつ、宮島の商店街をブラブラ。途中で、鹿や子だぬきにも遭遇しましたよ。 
夕飯は、ツアーに組まれていたお弁当で済ませ、地ビール片手に花火待ち。ビール缶のデザインにも、やはり紅葉と鹿が。

 

土曜日, 8月 07, 2010

立秋

今日は立秋、初めて秋の気配が表われてくるころ、らしいです。だだし、暦の上では立秋こそ暑さのピークで、その翌日から徐々に暑さが緩むものなんですって。だから、立秋とは名ばかりで、まだまだ熱いのも当たり前ってことですね。そして、“残暑”という時候の挨拶は、明日以降に使うものだとか。ちょっと、勉強になりましたね。
写真は、頂き物の松茸→
秋繋がり、味覚の王様ってことでのご登場です。お吸い物と焼き松茸にして、堪能致しました。
今夜は、みなとこうべ海上花火大会&なにわ淀川花火大会と、神戸でも大阪でも花火ラッシュ。去年は前者に行ったのですが、残念ながら今日は仕事でどちらにも行けませんでした。でも、今年の花火見物は、遠出を計画中で~す。

火曜日, 8月 03, 2010

2005年

無事に昨日、帰国致しました!
ところで、サンフランシスコのハプニングとは。
最後の夜、新郎新婦と語らった後に記念撮影をしたコンデジを、なんと忘れて帰ってしまっていたのです。新郎が保管してくれていたのですが、私自身が気づいたのが帰国する当日、なんと空港に着いてから、というお間抜けさ。結婚式に同席していた、ニューヨークに帰る新郎の友人が、早めに空港に出発して届けてくれました。
いやはや、そんなこんなで帰りの空港でもバタバタ。予定の便には問題なく乗りこめたので、めでたしめでたし、でしたが、帰国日はそのまま夕方に職場に向かわなくてはいけなかったので、危うく仕事に穴をあける所でした。
さて、下の写真は2005年の冬にサンフランシスコ&ヨセミテに旅行した時のもの。今回の写真を整理するついでに、ちょっと思い出にも浸ってみました。

フィッシャーマンズワーフから出航するクルーズ船から見た、ゴールデンゲートブリッジ。この時も、結構曇ってますね。

そして、まだ雪が残っている、ヨセミテ国立公園のハーフドーム。

最後に、雪曇りで一番奥に見えるはずのハーフドームの姿はありませんが、、この日の風景とほぼ同じ写真。
さて、青空の下の風景と、雪景色、どちらがお好きですか?