日曜日, 10月 25, 2009

ゲスト出演

フラワーアレンジの後、家で手巻き寿司パーティをしました。フラワーアレンジから戻って、準備して、ちょっとバタバタでしたが・・・。
ニューオリンズで思い出した、アメリカン・ロールをメニューに加えて、子供向けにいろいろ準備するのも楽しかったです。
カニカマ+アボガドでカリフォルニアロール、サーモン+クリームチーズでフィラデルフィアロールは有名ですが、確かサーモン+アボガドはアラスカロールだったような・・・、ほかにもウナギ+アボガドやウナギ+クリームチーズもアメリカではよく見かけました。ピッツバーグロール、なんてものもあったのですが、具が何だったのか思い出せません。
さて、今日参加してくれたメンバーは、な~んと“はる君日記”のはるきくん。そして、そのママと、仕事場でお世話になっている秘書さんのファミリー。以前にバーベキューもしたことがあるので、子供同士も一応は顔見知り。心配なんてなんのその、たぶん今日が初対面でもこんな風だっただろうな、と思えるような仲良しぶりです。
←カメラを向けると変な顔ばかりするはる君、可愛いお顔が撮れたのはこの写真だけでした。
みんなまた、遊びに来てね!

ファーガス

相変わらず、時差ボケとは無縁で、帰国翌日から仕事、遊びにフル稼働しています。今日は、10月のお花のレッスン、ファーガスを使ったアレンジへ。ファーガスというのは、葉っぱのプリザーブトと言ったらよいでしょうか。ブナの葉っぱオレンジや茶色の色を付けたもので、とても秋らしい素材です。そこにおもちゃかぼちゃと鮮やかなオレンジ色のからすうりを加えて、ハロウィンらしい作品にしてみました。実ものがばらばらと持ちにくいので、スタッフがこんな籠に入れてくれました。これだけで、ちょっとしたオブジェのようでかわいいでしょ?メインのお花は、鮮やかオレンジのガーベラと深紅のバラにしてみました。何とでも相性が良いので出番の多い、リューカデンドロンとカーネーションも加えて、盛りだくさん、とっても豪華です。
というか、後から写真で見ると、ちょっとごちゃごちゃし過ぎかもしれませんね・・・。アレンジが完成した時は、それなりに満足して、お決まりの紅茶を頂いてほっこりリラックスしておりました。一週間前はニューオリンズにいたなんてこと、もうすっかり忘れてます。
ちょっと、以前のアレンジを見返していたのですが、ハロウィンというお題が被るせいか、ファーガスとバラのせいか、どことなく以前のアレンジに似ておりますね。基本的に、前から後ろから、見る角度によってお花の顔が違うアレンジがすきなのかも。

水曜日, 10月 21, 2009

最後まで

早朝出発なので、シャトルを予約し、ホテルはまだ暗いうちに後にしました。当然、すきっ腹で空港に着いたので、さっそく朝食です。
これもまた、ニューオリンズ名物の”Po-Boy”というサンドイッチ。フランス色が強いご当地らしく、ソフトフランスパン具材が挟まれています。見た目はフィラデルフィアのホギーみたいですね。
これで、ハーフサイズのボリューム→
卵とホットソーセージにしてみました。卵がふわふわ、ソーセージがぴりっと辛くてこのサイズながらぺろりと食べてしましました。さすがに、この大きさのドリンクは飲みきれなかったですけれど。
空港で、朝日を拝むことができました。ダラス、そして成田でと、2回ので乗り換え、予定通り伊丹に辿り着けますように。まだ21日が明けたばかりなのに、家に着くのは22日の夜になる…、そう思うとかなり憂鬱ですが、ダラスの空港で"Grey's anatomy"のシーズン5のDVDをゲットし、ご機嫌になりました。

火曜日, 10月 20, 2009

夜の街

ニューオリンズに来たそもそもの目的というか、せねばならない義務をなんとか果たしてすっきりしたところで、今日が最後の夜。
あまり飲めない私と、まったくの下戸の後輩のコンビなので、祝杯を、というわけにはいきませんでしたが、夜の街をそぞろ歩き。
フレンチクォーターにある、バーボンストリートは飲み屋街として有名なところ。アメリカでは、公道や私有地でない屋外でアルコールを飲むことが禁じられているところが多いのですが、ここ、フレンチクォーター内ではその規制がないそうで、日本では珍しくもないのですが、飲み歩き、ということが堂々とできるそうです。とはいえ、あんまり飲みながら歩いてる人はいなかったですけどねぇ。まだ宵の口、といった時間でしたけど、観光客でいっぱいでした。バーやレストランはもちろん、ストリップ小屋や露出度の高いお姉さんがいるお店など、ちょっと怪しげな香りもムンムン。と思えば、こんなかわいいホットドッグ売りのブースがあったりして→
最後の食事は、後輩のリクエストもありアメリカン寿司、になりました。しか~し、日本の食生活ですっかり正常化した私の舌には、やはりアメリカン寿司はおいしく感じられず、不完全燃焼。もっと、おいしいもので絞めくくりたい、とわがままを言って、もう一軒梯子しちゃいました。そこで、二日目に食べたよりもおいしい生ガキと変わり焼きガキ、クラブを食べてお腹はポンポン、大満足で帰りました。
←お決まりの地ビール
アンバーという名前の通り、コハク色のビールでした。麦芽のお味がしっかり、おいしゅうございました。
帰り道、またまたストリートでジャズの生演奏に遭遇。ほろ酔い気分でそれを聴きながら、最後の夜は更けてゆくのでありました。

月曜日, 10月 19, 2009

名物

旅行での楽しみは、やっぱりご当地グルメに舌鼓を打つこと。ニューオリンズも海に面していることからシーフードやクレオール、ケイジャンなどの名物料理が目白押し。初日にガンボ&ジャンバラヤを食べたので、二日目はオイスターバーへ。
タートルスープにソフトシェルクラブの唐揚げ、シーフードサラダから、生ガキや、ロックフェラーオイスターというハーブを乗せて焼いたカキ料理、など海の幸をたっぷり頂きました。


なので、三日目は肉料理の気分。ちょっと高級そうで、敷居の高そうな”RIB ROOM”、雑誌では、南部アメリカNo1という謳い文句が。お店のお勧めはやはりリブ、イブサイズという小さめのポーションをオーダーしたのですが、とってもアメリカンなサイズでした。

世界一の長い橋


ジャズにあまり興味のない私は、ニューオリンズ行きにあまり魅力を感じていなかったのですが、観光スポットなどを調べているうちに、見つけてしまいました、これだけは絶対!!!と思える目的を。それは、世界一長い橋のドライブ。
今日もお天気がよくて、ご機嫌さんです。朝からレンタカーして、目的のポンチャートレインブリッジへと向かいます。車は白いマツダM3(日本では、アクセラって車らしい)、運転しやすいコンパクトカーですが、久しぶりの左ハンドル、右側車線でちょっとドキドキ。案の定、ウィンカーとワイパーは何度も違ってしまいました。同乗の後輩は、もっとドキドキしたことでしょう。
お目当ての橋は、ニューオリンズ市街から一時間くらいの運転で到着します。左の写真のしたグレーの部分がニューオリンズ市街地で、中心にある湖がポンチャートレイン湖。塩水の湖ですが、その大きさは琵琶湖の2.5倍ほど。写真で湖の中央に、白い線が横断しているのですが、それがポンチャートレイン橋なんです。なんと橋の長さは38.41Kmあります。写真で見てもわかるように、ただただまっすぐに走る長~い橋。日本の車のCM撮影でも使われているので、見たことある人も多いのではないでしょうか。
湖の橋、ニューオリンズ側から出て行くのは無料、ニューオリンズに向かうには3ドルかかるそうで、3ドルをケチる訳ではないのですが、ニューオリンズから向こう岸へと向かいました。平日、しかも通勤ラッシュはとうに過ぎた時間とあって、かなり空いていました。なので、ハンドルを握りながら写真や動画を撮る余裕も・・・。
制限速度が70マイル(112キロ)なので、速度を守って走ると橋を完走するのに20分くらいかかります。ひたすら真っ直ぐですが、途中3か所ほど瘤のように高低差のある部分がありました。半分くらい進んでも、なかなか向こう岸の終点は見えません。しかも左右を見渡しても見えるのは湖ばかり。

正直、ちょっと飽きてきたころにやっと終点にたどり着く、といった感じでした。対岸は、ニューオリンズ側ほど開発されていなくて、閑静な住宅地といった雰囲気。しばらく湖岸沿いにドライブして、夕陽スポットの表示に従って、公園らしき場所で休憩することに。その場所からは、橋の絶景が臨めます。当然、端から端までは到底見渡せませんけれど・・・。

桟橋があり、釣りをしに来ている人もちらほら見かけました。夕陽までは、だいぶ時間があるので、諦めて帰途に着きましたが、上の写真の方向が西になると思うので、橋の向こうに日が沈むように見えるのではないかと思います。




帰りは、写真の湖の右側を廻る、11号線を使ったルートでニューオリンズへと戻りました。運転中、何もないところだな~、と思った地区が、後から調べると、実はカトリーヌの被害でまだ復興されていない地域だとわかり、ここでもハリケーンの威力を知らされました。その時は、ニューオリンズに帰るとお昼過ぎで、さてランチは何にしようか、しか考えてなかったんですけどね・・・。


日曜日, 10月 18, 2009

SWAMP

アメリカに来たからにはやはり、日本ではあまりない大自然に触れたいな、とSWAMPツアーなるものに参加してきました。当日思い立って即、その場で予約が取れたので、ラッキーといえばそうなのですが、ちょっと飛ばし過ぎか…、という感も否めません。予約を取ったチケットブースに迎えの車が来て、そのままツアーの出発地点へ。グレーターニューオリンズ橋を渡って、メキシコ湾の方面に向かって40分ほどすると、目的地に到着しました。
ちょっと肌寒い・・・。爆音で進むエアボートに乗るため、ヘリコプターに乗るときと同様に騒音対策のイヤホンを装着。最初は幅の広い川を爽快に飛ばします。やがて、迷路のような水路へと突入。そもそも、SWAMPというのは沼地、あるいは湿地と訳されるような場所。湿地帯ならではの植物と、鳥やワニなどの野生の動物に出会うことができます。まず遭遇したのは、ワシでしたが、あ目当てのワニにもご対面することができました。
ちょっと寒かったので、日当たりのよいところで体を温めていた、小さなワニ。まるで微動だにしなかったので、フェイクかと思いきや、ちゃんと生きておりました。その後も、ガイドおすすめのスポットで何匹かの小型のワニに会えました。ワニに会えたことに大興奮でしたが、スパニッシュ・モスがぶら下がった大きな木が立ち並ぶ様子も、日本では見たことがない神秘的な風景。
エアボートの騒音や、ワニに餌付けをすることで生態系を壊すなど、ツアーに関しては環境的には厳しい意見ばかりですが、この風景は一見の価値ありです。


フレンチ・クォーター

今日は快晴!それでもやっぱり、ミシシッピ川は泥色でした・・・。青い空と、泥色の川、そしてそびえるグレーターニューオリンズ橋。ちょっと芸術的な眺めです。ちょこっと仕事場所の会場を下見して、かわいらしい路面電車に乗って、フレンチクォーターへ。








カトリーナの被害の後は、この路面電車もしばらく運休になっていたようです。まだまだ復興途中のニューオリンズですが、やはり観光が大きな収入源であるらしく、観光客が多く訪れる人気スポットではハリケーンの影響はもう、あまり感じません。ただ、観光の中心地を離れるとまだまだ被害の爪跡は深く、治安がかなり悪いようです。ま、カトリーヌツアーと名を打って、そのハリケーン被害を見学する観光ツアーが企画されていたりするのは、逞しくもありますが・・・。
さて、まずはアメリカ最古の市場といわれる、フレンチ・マーケットへ。ここは、そもそもニューオリンズがスペインの統治下にあった頃にあった農作物の市場が始まりだったそうです。スペイン領にも関わらず、クレオールと呼ばれるフランス系の移民が多かったので、フレンチ・マーケットと名前が付いたそうな。今は、その店舗のほとんどが観光客向けの雑貨店になっています。ちょうど、ハロウィンが近いので、かぼちゃのディスプレイもありました。中には、ワニの頭の剥製が並んだ、衝撃的なお店も!
日曜日の今日は、出店している店数も多く、ちょっとしたフリーマーケットのようで、見ているだけでも楽しかったです。
そして、ちょっとお腹がすいてきたところで、ニューオリンズでここは外してはいけないという名店、”カフェ・デゥモンド”へ行きました。ベニエという、揚げパンのようなドーナツと、チコリの入ったカフェオレで有名なお店です。たっぷりかかった粉砂糖で口の周りを真白にしながら、おいしく頂きました。ベニエもおいしかったけれど、ここのカフェオレが大のお気に入り。コーヒーが高価だった時代に、ローストしたチコリを混ぜたのが始まりらしいのですが、そのチコリが嫌みのない苦みとコクをプラスしているようで、たっぷりのミルクに負けずにしっかりコーヒーの味がするのに、飲んだ後に胃がもたれないですっきりしていました。


フレンチ・クォーター地区は、ヨーロッパ調のかわいい外観の建物がいっぱい。青い空に映えて、どの建物もとてもきれいでした。なかでも、ジャクソン広場の奥にあり、ニューオリンズのシンボル的な存在のセントルイス大聖堂はひときわ印象に残りました。





土曜日, 10月 17, 2009

ニューオリンズ

舌の根も乾かぬうちに、というより、スーツケースの荷物も片付けやらぬうちに、が正しいのでしょうが、 ちょっくら仕事でニューオリンズへ行きました。ちょっくらというには、伊丹→成田→ダラス→ニューオリンズの長旅ですが・・・。お相手は去年、ケープタウンに行ったときと同じ後輩で、いやはや伊丹からドタバタの珍道中でした。ニューオリンズといえば、ジャズ発祥の街。ジャズ好きには一度は訪れたい、憧れの地のようですが、疎い私はルイアームストロングの名前を知っている程度…。
むしろ、ニューオリンズといえば、かのハリケーン、カトリーナの方が思い浮かびます。2005年の夏、ピッツバーグにいた頃なので、余計に印象に残っているのかもしれません。日本の台風も毎年なんらかの被害を残すツワモノですが、あちらのハリケーンの威力も絶大。ちょうど、カトリーナの一年前にもアイヴァンという大型ハリケーンが来て、ピッツバーグのダウンタウンが浸水被害にあって、渡米後間もない頃だったので、とっても不安な気持ちになったのを覚えています。思い出はこれくらいにしておいて。到着したのが昼下がりだったので、ホテルにチェックインしてから、早速出かけてみました。散策がてらに、ミシシッピ川まで歩くつもりが、方向を間違うというハプニングもありましたが、おかげで公園で偶然にジャズの演奏を見ることができました。土曜のせいか、かなりの人出で盛り上がってましたよ。俄然、ニューオリンズに来たぞという気分にも火がつきます。その後、無事にミシシッピ川岸にあるアメリカ水族館に到着。ミシシッピ川、湖のような広さです。しかも、泥イロ。ミシシッピ→マッドパイというイメージ通りです。水族館では、名物?の白いワニに会いました。シャイなのか、なかなか顔は見せてくれませんでした…。
最後の写真は、夕食に食べたルイジアナ料理のシーフードガンボとジャンバラヤでっす。

土曜日, 10月 03, 2009

歴史の重み

ついに、最終目的地である考古学博物館へ。
三大ピラミッドや王家の谷から発掘された数々の展示品が保管されている場所です。全部を見終わるには、ゆうに一週間はかかることでしょうが、残念ながら私に与えられた時間は数時間・・・。
考古学、という響きには似つかわないピンクオレンジの建物。ここに入るには厳重な2重のセキュリティチェック、そしてもちろんカメラは館外で預けないと入館できません。建物の前には、古代の上エジプトと下エジプトの象徴である睡蓮とパピルスが植えられています。
入口を入れば、そこはもうすぐに過去の遺産の数々と人の山・・・。いろんな言語が飛び交って、老若男女が入り混じって、えらいこっちゃって感じです。限られた時間なので、当然限られたものしか鑑賞できないので、まずはガイドに従って外せないポイントを案内してもらいました。 一番見逃せないのは、やはり王家の谷から発掘されたツタンカーメン王の墓から見つかった副葬品。王にしては小さな墓に密につめ込まれた財宝は息をのむほど素晴らしく、目を奪われました。ツタンカーメンの妻が王の死に捧げたいう菊の花束が、ドライフラワーの状態で残っているのを見たときには、鳥肌が立ちました。二番目を挙げるとすれば、ミイラ室でしょうか。あのカルナック神殿やアブシンベル神殿を建てたというラムセス2世のミイラも陳列されていました。
見どころはたくさんあるのですが、あまりの展示品の多さとその歴史に圧倒され、まだ時間が残っているにもかかわらず、お腹いっぱいになってしまうほどです。何日かに分けて見学することをお勧めします。

オールドカイロ

最終日、午前中は丸々フリーだったのでどこに観光に出かけようかと迷ったものの、古代エジプトの遺跡、イスラム建築と見てきたので、もうひとつはコプト教関連のものにも触れてみようと、オールドカイロに行くことにしました。カイロの地下鉄にも乗ってみたかったので、駅までの道を迷いながらもなんとか無事にメトロで出発。駅も車両も綺麗で、観光客にも親切。イスラムの国らしく、女性専用車両があり、というより男女が同じ車両には乗れないようで、家族で乗るときはどうするのだろう、といらぬ心配をしてしまう・・・。
コプト教は、エジプトを中心とした初期のキリスト教の一派のことです。ローマ時代、アレキサンドリアから広まったコプト教は、初期のころから異端視され、現在でもその信者は少数派だそうです。しかし、エジプトにはモーセが十戒を授かったシナイ山やアブ・ミナーなど、キリスト教に関連する世界遺産も存在するわけで・・・。予備知識はゼロのまま、とりあえずムアッラカ教会と聖ジョージ修道院に行ってみることにしました。
地下鉄というものの、途中からは地上を走る路線で、目的地はマル・ギルギスという駅のすぐそば。
まずはムアッラカ教会へ。ちょっとイスラムチックな入口を入ると、中庭にはタイルで描かれたキリスト教らしい宗教画がありました。教会内部に入ると、また少し雰囲気が変わって、イスラムのモスクとも、パリなんかで見たヨーロッパ式の教会とも、まるで違う空気です。扉や壇上など、随所に寄せ木細工が施されていて、とても芸術的でした。
午後からは、考古学博物館に向かう予定だったので、かなり速足での観光になりましたが、今までとまるで違った雰囲気だったので、ここを訪れてよかったな、と思いました。
残念だったのは、オールドカイロにあるフスタート・スークというお土産物屋さんがまだ開店前だったこと。最近、エジプトに駐在しているマダムやヨーロッパで、オーガニックの素材で作る、エジプトの石けんやバスグッズが話題になっているそうで、その中でも名前が知れてきている”ネフェルタリ”ヤ”ドマイン・ホルス”の店舗が入っているというので、興味を惹かれていたのです。石けんを手作りしてから、余計なものを一切使わない素朴な石けんの良さが身を持ってわかったので、手間暇かけずに、良質なものが安価で手に入るならと期待していたのですが、残念。 アロマオイルや日本では手に入らない種類の植物油なんかがあれば、自前の石けん材料に、とも考えていたんだけれど。
まぁ、次の機会があるかもしれませんね。

金曜日, 10月 02, 2009

ミナレットの街

エジプトの世界遺産といえば、ピラミッドや神殿など古代遺跡が真っ先に浮かびますが、じつはカイロのイスラム建築群も、立派な世界遺産。一口にイスラム建築といっても、寺院や宮殿、大学などの教育機関や城塞までさまざまであり、その数は600にのぼるとされていて、1300年の歴史があるイスラム地区全体が、世界遺産に登録されています。
なかでも、エジプト人が一番敬虔なイスラム教徒、と言われるだけあって寺院の数は相当なもの。丸いドームと、ミナレット(塔)があるのがイスラム建築の特徴ですが、特にミナレットは、いろいろな装飾がされて一つ一つ違うのが、見ていて楽しい。高いところから町並みを見下ろすと、たくさんのミナレットがそびえています。カイロが”1000のミナレットの街”と呼ばれるのも頷けます。カイロでは、まずムハマド・アリ・モスクに足を運びました。ここはオスマン朝のムハマド・アリがイスタンブールのモスクを真似て作ったそうです。外観のピカピカ光るドームと、絵鉛筆型の2本のミナレットも綺麗ですが、内装も大変豪華でした。寺院に行った日は金曜日だったので、イスラム教徒が家族総出で礼拝に行く曜日だそうです。というわけで、我々もその礼拝が終わるのを待ってから寺院に行きました。寺院の中に入るには、靴を脱がなくてはいけません。回廊も素敵でしたが、内部のステンドガラスやシャンデリア、たくさんのランプなど、ちょっとお寺とは信じがたいほど華々しい雰囲気でした。お昼のお祈りを逃したガイドさんが熱心に礼拝する間、内部の自由見学をしていたら、遠足で来たらしい人懐っこい子供たちに囲まれてしまいました。エジプトではあの、”おしん”がテレビ放映されて大変な高視聴率をとったらしく、ものすごく日本人好きな人が多いのだとか。

外に出ると、カイロにお町並みが一望でき、やはりたくさんのミナレットが見えました。
イスラム教のことは、神をアッラーと呼び、コーランという教本があって、メッカの方向にお祈りする、とか豚を食べない、お酒を飲まない、程度のことしか知りませんでした。本人もイスラム教徒のガイドさん曰く、イスラム教徒になるのはそれほど難しいことではなく、5つの戒律を守ればいいのだとか。
1.アッラーを神として信仰するという告白。アッラーというのは神の名前ではなく、日本人のが神様という呼び名の感覚に近いのでしょうか。
2.一日5回の礼拝 3.寄付。それぞれの所得や財産に応じて寺院に寄付することは義務だそう。お金にかかわらず、農作物や品物でもよいそうで、それを貧しい人々に施すのだそうです。
4.断食。一年に一度、ラマダンの間は日が昇っている間は飲まず食わずで過ごすそう。
5.メッカへの巡礼。これはお金と時間に余裕のある人にしかできないことですが、メッカに巡礼するとそれまでの悪行がチャラになる(ちょっと簡単に言いすぎですが)とされているので、一生に一度の巡礼はイスラム教徒の憧れらしいです。
さて、寺院の後は”ハーン・ハリーリ”でお買い物。今は観光名所となっている大バザール、細い小道が入り組んでいて迷子になりそうなくらい。時間制限があったので、あまりゆっくり散策できませんでしたが、香水瓶やデイツのお菓子、Tシャツを買い込みました。基本的に、貧しいものに裕福な者が施しをするのが当然、というイスラムの精神があるので、ぼったくり価格が普通です。まぁ、海を越えて遊びにやってこれるような日本人は彼らにとっては富裕層。地元価格と観光客相手の値段が違うのも当たり前なのでしょう。 値切り交渉も楽しみの一つ、と割り切ればそれも楽しいもんですよ。
そして、残念ながら今日はエジプト最後の夜。少しおめかしして、ナイル川クルーズへ。ディナーをしながら、ベリーダンスとタンヌーラを鑑賞。 ベリーダンスより、ただひたすら回り続けるタンヌーラの方が好みでした。