水曜日, 7月 15, 2009

宵々山

仕事が早く終わったので、思いつきで祇園祭へ出かけました。思いつきながら、やはり予備知識が必要かと、向かう電車の中で、しばし予習タイム。17日の山鉾巡行がメインと思われがちな祇園祭、実は祭り自体は7月1日から始まっていて、その期間はほぼ一カ月。そして、初めて知った事実、なんと“山鉾”はなく、“山”と“鉾”はそれぞれ別々のものを指すのですって。山の方が小ぶりで、多分皆さんが思い浮かべている方は、背が高く華やかな鉾の方だと思います。ちなみにこれは、巡行で必ず先頭をつとめる“長刀鉾”→
今年参加する山鉾は、32基(23の山と、9の鉾)。こうなれば、すべて見て来ましょうと気合いを入れました。といっても、宵山の時期に見られる山鉾はほとんどがその殻、というか飾り付け前の土台のみで、それぞれの御神体やき、らびやかな刺繍を施された胴かけと呼ばれる織物などはまだ取り付けずに、陳列されている所が鑑賞できるだけです。
←こちらが山(山伏山)の土台。山の鉾の違いが何となくわかりますか?
それでも、日暮れ時からは祇園囃子が奏でられますし、中に入って見学できる山鉾もあります。南観音山、月鉾、菊水鉾、函谷鉾、鶏鉾、船鉾、岩戸山、放下鉾、長刀鉾、の9つ。最後二つは、残念ながら男性しか入れません。どの山鉾も、入るために拝観料が必要だったり、グッズを購入したりとお金が必要です。鉾はやはり人気が高く、入るためにすごい行列が出来ていたので、南観音山と岩戸山に入りました。ここは拝観料300円と格安で、かつ空いていたので、とりあえず入ってみたいという方には穴場かも。
さて、見事に有言実行し、すべての山鉾を見て来ました!!!中でもお勧めどころを紹介しますね。
まずは“鯉山”。
黄河龍門の滝を登った鯉は竜になるという登竜門に由来して、御神体は鯉。
16世紀にベルギーで作られた壁掛から、
「見送り」「胴掛」「前掛」「水引」などの山を覆う織物が作られています。
この壁掛の図柄は、トロイ戦史を綴った叙事詩の一場面だそうで、国の重要文化財に指定されている、必見ものだそうです。見物には列が出来ていましたが、必見と言われればやはり並んででも・・・、ちゃんと見て来ましたよ。
そして、”橋弁慶山”。五条大橋の欄干に片足で立つ牛若丸と、それに対峙する大長刀を持った弁慶が御神体。二階建ての小屋に、一階には漆塗りの五条大橋、よく見えるように二階に牛若丸と弁慶の人形が飾られています。
ページがきつくなってきたので、次回に続く・・・。





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