土曜日, 5月 06, 2006

Vegan

フィ ラデルフィアで学んだこと、その3。VegetarianとVeganの違い。私はずっと、ベジタリアンのことを略してビーガンと呼ぶのだと思ってたけ ど、違ったらしい。ベジタリアンにも、いろんな種類があって完全菜食主義者(全く動物性の食物を食べない人)のことをVeganというのだそうだ。
周 りに、ベジタリアンって人は今までいなかったので、こちらのレストランでちょくちょくベジタリアンメニューを目にするたび、私の中では日本の修行僧が殺 生を嫌って肉を食べないように、宗教上の制限があるから菜食主義の人が多いのだろうと思っていました。実際、インドやユダヤ教徒の人なんかはそうで、生ま れた時からずっと口にしたことがないので、肉の味を知らないから食べたいとも思わない、なんて話を聞いた。私なんて、目の前に知らない食べ物が並んでいる と、食べたい好奇心でじっとしていられないんだけれど・・・。やっぱり肉を食べないと、カラダもココロもきれいになって、そんな煩悩が湧かなくなるのかし ら?
話を戻しますが、じゃあいったい完全じゃないベジタリアンって???
アメリカでは、動物愛護や健康志向の延長からベジタリアンになる 人が結構いるみたい。そういう人の中には、肉は食べないけれど魚介類は食べる Pescetarian(ペスクタリアン)や、乳製品はOKのLacto-Vegetarian(ラクトベジタリアン)、乳製品・卵を食べるLacto- Ovo-Vegetarian(ラクトオボベジタリアン)と呼ばれる人々がいるそうな。もちろん、こういう人々は自分の判断でベジタリアンになったわけ で、分別がつく大人になってから食生活を変えたわけです。肉や魚の味も知っているので、やはり恋しくなるらしく、アメリカではどこのスーパーでも、ベジタ リアン仕様(たいてい大豆や、グルテンという小麦粉のたんぱく質で出来ている)のイミテーションミートやミルク代わりに豆乳が売っていたりする。
やっ とここで、話がフィラデルフィアに戻りますが、Vegan食のレストランに行く機会があって、初めてイミテーションミートやシーフードを食べたのでし た。一言で言えば、食感を肉にしたお麩って感じで、日本の精進料理に通じるものあり。シーフードの方が、本当にカニやイカの風味がして、本物に近かったの にはびっくり。そういうフレーバーも、すべて植物性のもので作られているはず。何から出来ているんだろ~?
ちょっと気になって、どこまで制限があるのか調べてみた(このサイト)。収穫の際に蜂が犠牲になるから、はちみつもダメ、でも酵母(菌だけど、一応生き物でしょ?)を使ったパンなどはいいらしい。理由は、酵母は痛みを感じないから・・・、う~む普通はそんなこと考えたことないよねぇ?
先 日少しふれた、Fruitarian(フルータリアン)は動物と同じく植物にも命があると考えているので、植物を殺さない食品のみを食べる究極のベジタ リアンといったところでしょうか。食生活だけにこだわったベジタリアンもいるけれど、多くの人は動物愛護精神から毛皮はおろか、靴やベルトなどの革製品、 シルクや羊毛を使った衣服なども身に着けない。洋服や靴好きの私には耐えられない・・・。やっぱり、菜食主義者は煩悩とは無縁なのかも。
日本で も、最近マクロバイオティクスとか雑穀食とか注目されて来てますね。でも、なんだか飽食の果てに生まれた流行りものって気がするのは、煩悩だらけの 私のヒガミでしょうか?だって、まだまだ普通のスーパーの品揃えでは実行できないし、手間も時間もかかるという意味で、余裕のある人の贅沢って気がするの だ。アメリカのように、ひとつのライフスタイルとして浸透すればいいのだけれど。まぁ、私的な意見はこれくらいにして。
文字ばっかりだと つまらないので冷蔵庫にあった野菜の写真をのせました。左下から、トマト・ケール(青汁に使われているやつだけど、全然苦くない)・ Butternut Squash(カボチャの一種)・Red Yam(甘くないサツマイモ、中がきれいなオレンジ色をしています)です。

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