金曜日, 5月 30, 2008

ガレ

アートには疎い方ですが、それでも好きな芸術家というのは何人かいます。中でも、すぐに名前が出てくるのはエミール・ガレとルネ・ラリック。どちらもガラス工芸で有名ですが、 ガレのほうは装飾家具も作っていたり、ラリックに至ってはもともとは、宝飾デザインを手がけていたりと多彩な才能を持った二人です。
ちょうど、天保山のサントリーミュージアムで”ガレとジャポニズム”という展示会が催されて、時間を作ってでも是非見に行きたいと思っていました。珍しく、平日に出かけるチャンスができたので、天保山の観覧車も、海遊館も素通りで、ギャラリーへ直行。
4章に分けて構成された展示会は、ガレの作品の変遷と、日本の文化がガレに与えた影響を物語っています。実際に、ガレがモチーフに用いたと思われる北斎の絵や、日本の陶器と並べてガレの作品が置かれていたり、ちょっとおもしろい見せ方。ガレの作品の美しさは言うまでもありませんが、日本文化の素晴らしさをも再認識させてくれます。ガレは、日本の芸術に傾倒し、”もののあはれ”という日本独特の感性までも理解していたと言われていて、故郷ではナンシーに生まれた日本人とまで揶揄されていたとか。彼の作品が多く残る、故郷のナンシー派美術館にも行ってみたい・・・。この夏は、フランスへGO!!!・・・か?
7月13日までの予定で、会期中は作品の入れ替えもあるようなので、できればもう一度、足を運んでみたいものです。


























































































































































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日曜日, 5月 25, 2008

曇天一転

毎月25日といえば、天神さん。そして、21日は弘法さん。京都では有名な2大市です。骨董や古着好きの人は、京都に旅行するなら、この日にあわせて出てくるのだとか。残念ながら、私は弘法さんにはまだ出かけたことがないのですが、土日や祝日で予定が会えば、是非行ってみたいと思っています。
さて、今日は特に予定していたわけではないけれど、昼過ぎにお天気が好転したので天神さんへ出かけることにしました。というわけで、何かお目当てがあったわけでもなく、冷やかし程度に足を止めつつ、ぶらぶらと歩いておりました。そのせいか、品物そのものよりも、店構えやディスプレイばかりに目が向きます。大中小と揃ったビクター犬や箱詰めされたケロヨンなど、中でも1番気になったお店→。
お琴やレトロな扇風機までが、まるで芸術作品のように陳列されています。
古着や古布を扱うお店もたくさんあって、若い日本の女の子や外国人の観光客で賑わっていました。古いものを捨てずに使う、という意味ではこれも立派な”リサイクル”ですね。一見ただのガラクタにしか思えないものが、誰の宝物になるかもしれない、そんな可能性がたくさん隠れているのが、”市”の魅力ですかね。

日曜日, 5月 18, 2008

豆盛り

実家の畑では、豆類が最盛期!!!スナップえんどう・そら豆・グリーンピース(えんどう)に三度豆(インゲン豆)。中でも、えんどうは鈴なり~で、収穫するのも面白い。プリプリのえんどう君、我が家で消費出来る以上の豊作で、右から左とご近所さんに配られていきます。新鮮なので、さやを剥いて塩茹でにするだけでもおいしいし、卵とじや豆ご飯も定番ですよね。
そんな食べ方にも飽きてきたので、今日は和スイーツにしてみました。本来は、枝豆で作る”ずんだ餅”をグリーンピースを使ってアレンジ。ほんの少しの塩で茹でて、砂糖と蜂蜜で甘みを加え、しゃもじで荒く潰しました。口当たりを良くするには、裏ごしした方が良いのでしょうが、薄皮や豆の歯ごたえが残っているのもお手製っぽくていい感じ。とっても鮮やかな若草色の餡が出来ました。これを、お餅の上に乗っけて、ずんだもどきの完成です。
お好みで、高野山のみろく石本舗でお買い上げした、佛手柑(仏様の手の形をした柑橘類、だそうです)、あるいは柿のジャムを添えて、お召し上がり下さいませ。





土曜日, 5月 17, 2008

ボールブーケ

今日は、3ヶ月ぶりにフラワーアレンジの教室に参加。今日のテーマは、ボールブーケ。マム(洋菊)を使って、丸いオアシスに植え込んでいきます。用意されたのは、ピンク・黄色・白・黄緑の4色。個人的には、黄緑のピンポンマムがお気に入り。きれいな球形になるようにするのは、なかなか難しく、根気の要る作業。発音はお母さんの”mam ”と一緒、しかも花言葉は”高潔”。今年はお花を贈らなかったので、一週遅れの母の日のプレゼントにしようと思い立ちました。というわけで、”愛を込めて”という気持ちを表すために、まずはピンクの花でハートの形に仕上げました。あとは、他の色をランダムに差し込んで完成。遠目でみると、何とかハートかなという仕上がりになりました。ハートに見えますよね?
裏から見ると、まるでくす玉のようです・・・。リボンが付いていて、ハンギングして飾るようになっているのですが、いやどこに飾るのか?。まぁ、プレゼントにしてしまえば、その悩みも解消!今回は、いつもの紅茶に加えて、追加料金でケーキも楽しめるという、嬉しいレッスン。来月のレッスンもご予約してしまいました。












土曜日, 5月 10, 2008

世代交代

明日は母の日、今年は帽子をプレゼントすることにした。天気の良い日にお買い物に出て、たまたま素敵なツバ広の帽子が目に付いたので。
そういえば、去年はアジサイの鉢植えを贈ったっけ。花が枯れてから、地植えした(もちろん、農業が本業のじじ様が)といってたけれど・・・。ちょっと気になったので、久しぶりに実家の畑を覗いてみた。そこで見つけましたよ~。日当たりのいい場所に、たくさん蕾をつけているアジサイの株→
花が咲くにはもう少しかかりそう。株分けされたのか、2株もありました。去年のような綺麗な花が咲くといいなぁ。花が咲いたら、またご報告できるといいですけど。
タイトルにあるように、今日の畑では他にも2代目を見つけました。中でも、私が今後を一番楽しみにしているのがズッキーニ。留学から戻った時、種を買って帰って祖父にプレゼントしたんです。祖父は立派に育て上げて、去年は夏中おいしいズッキーニを食べることができました。季節が終わっても、ちゃんと今年分の種まで実から取り出していたのは、さすがプロ。その種から、ちゃんと芽が出ていました→
最後は、これもまた先日訪れた、南アフリカ土産の種が発芽。な~んと、”プロテア”さんです。芽が出るまでに一ヶ月以上かかったので、やっぱり気候が違うから無理かなぁ、なんて話していた矢先のこと。この芽から、あんなにワイルドな花が咲くのは想像できませんが。頑張って育って、是非花をつけて欲しいな。
なんだか、とっても生命力を感じて、ちょっぴり感動。うちのベランダでもなんか育ててみようかな、っていう気になったりして。ワンコは相変わらず帰ってこないので、植物を育てるというのも気がまぎれていいかもねぇ・・・。

日曜日, 5月 04, 2008

和菓子巡り

以前に手作りして、大失敗だった生麩のおもち。高野山で見つけました。その名も、麩善の”笹巻あんぷ”。餡の入った麩という意味そのままのネーミングですが、なんともかわいらしい響きです。店先で、お味見をしてお土産にも買って帰りました。生麩のもちもち感がたまりません!麩まんじゅうならやっぱり、京都。もうとんと食べてないので味も思い出せませんが、錦の麩嘉とか有名ですよね。でもこちらの”あんぷ”もあっさりと素朴な味わいでおいしかったです。
高野山では、このほかにもみろく石本舗で”くるみもち”を食べたし、”刈萱餅”という焼き餅を買い食いしたりと、和菓子三昧。やっぱり、花より団子なお出かけでした。










土曜日, 5月 03, 2008

高野山

連休初日の本日、実にいい天候に恵まれました。今回の世界遺産めぐりはちょっと遠出して、和歌山県の高野山へ。 高野山はおよそ1200年前に、弘法大師空海によって開かれた、真言密教の修行道場であり、全国に広がる高野山真言宗の総本山です。現在でも、多くの僧侶が修行をしている聖地であり、全国各地から参拝者も多く訪れる観光地でもあります。
もともと、高野山という名の山があるわけではなく、地域を指す名称で、1000m前後の8つの峰々に囲まれているその地形は『蓮の花が開いたような』と形容されており、仏教の聖地としては大変よい場所であるとされているそうな。山内には、100を超える寺院もあり、的を絞って廻らないとえらいことになります・・・。やはり、この日は観光客でいっぱいで、高野山に向かう電車も、山内のバスも満員状態。参拝の経路は無視して、いきなり奥の院に向かうことにしました。
奥の院は、弘法大師御廟のあるところで、御廟橋という小さな橋の向こうからは、一切写真撮影も録音も禁止という、徹底した聖地ぶり。写真↑はその、御廟橋の向こう側から撮影しました。ここに向かうまでの参道には、樹齢数百年の杉並木に囲まれ、有名企業の慰霊碑(これが、各企業工夫を凝らしていてまるで広告塔のようで、見ていてなかなか楽しい)や個人、ひいては戦国時代や江戸時代の大名の墓石が所狭しと並んでいました。ちょっぴり、神聖な気分に浸ったのもつかの間、参道をたっぷり歩いたので、お腹も空きました。お昼は、目に付いたお店に入って、精進料理を頂きました。
休憩をはさんで向かったのは、金剛峯寺。山門は茅葺屋根で落ち着いた雰囲気。左右に水の張った桶が並べられているのが気になりました。山門をくぐると、目の前には立派な主殿が。この屋根の上にも、左右に桶が置かれていました。気になったので、調べてみたところ、これは天水桶というそうです。これは普段から雨水を溜めておき、火災が発生したときに、火の粉が飛んで屋根が燃えあがらないように桶の水をまいて湿らし、少しでも類焼を食い止める役割を果たすそう。もちろん現代は、防火設備が整ってきて、形だけになっているようですが。 そしてもう一つ、山門や主殿の屋根は茅葺ではなく、檜の皮を何枚も重ねた檜皮葺(ひわだぶき)になっているらしい。冬の積雪や寒さが厳しい高野山では、瓦を使うと割れてしまうので、寒さに強い素材で作られているというわけです。 さて、この金剛峰寺、外観はがっしりとした趣で質素ですが、中には華やかな襖絵が多数あり、見ごたえ充分です。国内最大級の石庭もあり、こちらも手入れが行き届いて非常に美しかったです。この庭園には、蟠龍庭(ばんりゅうてい)という名前が付いていて、雲海の中で向かって左に雄、向かって右に雌の一対の龍が向かい合い、奥殿を守っているように配置されているそうな。
そういわれれば、石の並びが竜の形に見えなくもない・・・。一番奥に位置する新別館では、お茶とお菓子がふるまわれ、畳に座ってしばし足を休めることが出来ます。
次は、宝物が展示されている霊宝館に立ち寄り、そのまま見所満載の壇上伽羅へ。ここには、金堂や東塔、西塔、、根本大塔をはじめとする諸堂が建立されています。中でも、高野山の写真といえば必ず出てくる、根本大塔↓は有名。この日は、晴天で真っ青な空に、鮮やかな朱色が映えてとってもきれいでした。当然、中にも入ったのですが、入り口の扉に、”鳥獣が侵入するため扉は閉めています”との張り紙があり、ちょっと笑った・・・。鳥はともかく、獣?中に入ると、清めのため両手に摺りこんで下さい、とお香が置かれている。こわごわ指先にとったものの、あんまりいい香りではない・・・。そして、次に仰天したのは、お賽銭箱とは別に供えられている小銭の数々。というのも、ほとんどは1円か5円、あるいは10円玉なのですが、それらがすべて立っているのです。堂内では一段高くなっ壇上に、仏像が鎮座しているのですが、その敷居の木目を利用して小銭を立ててありました。何故、誰が始めたのだろう。と思いつつ、私も10円玉を立てて帰ってきました。なんかイイ事あるといいけど。
順序がまるっきり出鱈目ですが、最後に大門に行って来ました。ここが、高野山の表玄関。巨大な阿吽の金剛力士像が、睨みを利かせていました。



















金曜日, 5月 02, 2008

糸よりの運命

5月に入り、ゴールデンウィーク直前。世間の人々は、いろいろ楽しい計画もおありなのでしょうね・・・。残念ながら、な~んの予定もない私。それでは、あまりに寂しいので明日は、恒例の世界遺産巡りです。
さて、4月に仕込んだ糸よりの粕漬け。翌日ではまだ早いかと思い、昨日あたりが食べ頃だったはずですが、外食で済ませてしまいました。なので、今日頂くことになりました。写真ではわかりにくいですが、フライパンで焼いたので、なんとか皮目の綺麗な模様も残っています。卵とほうれん草のお吸い物と、冷奴をお供に用意しました。この冷奴、”豆魂”というネーミングにつられてスーパーで購入。青ねぎと桜海老・ゴマを添えました。
下は、おとといの夕食。豚のスペアリブの煮込みとほうれん草のお浸しです。最近は和食に傾倒、というのも今月中旬に職場での健康診断が控えているので、にわかヘルシー食生活に目覚めました。といいつつ、昨日は外食・・・、夜中12時にデザートのチョコレートパフェなんか食べてましたけど・・・。