金曜日, 7月 18, 2008

ナンシー

以前にガレの作品が好きだと触れた時にも、 彼の出身地であるナンシーに行きたいと書いていましたが・・・。想い続けて、はや10年以上の年月が過ぎて、ようやく実現。まぁ、最初に行きたいと考えていた頃は、海外旅行すらしたことがなかったので、大袈裟でなく、夢見ていたといっても良いくらい。
というわけで、ナンシーに着くや否や、まず向かったのは”ナンシー派美術館”。個人の邸宅だった建物が、そのまま美術館になっているので、一見すると、本当にここが?って感じのこじんまりとしたかわいい外観。 館内は撮影禁止だったので、感動をお伝えできないのが、残念です。ガラス工芸品はもちろん、ベッドや装飾棚などが、まるで実際に使われていた当時を再現するかのように展示されていました。廊下のランプや、階段までもが、アールヌーヴォー一色。でも、部屋全体と馴染んで、自然とたたずんでいる感じが素晴らしい、の一言です。
駅からちょっと遠くて、坂道を歩かなくては行けなかったのですが、充分に報われました。
お次はナンシーの観光名所、”スタニスラス広場”へ。この広場を中心に、カリエール広場・アリアンス広場の3つが世界遺産の指定を受けています。なかでも、スタニスラス広場が一番ゴージャス!!!
中央に、ナンシーの統治者だったスタニスラスの像があって、周りをぐるりと取り囲む建物の中には、老舗ホテルや観光局などがあります。
輝く金属で装飾された鉄柵や、噴水は、その必要性を問いたくなるほどの派手さ。なんというか、いろんな意味で息を飲む迫力って感じです。早々、広場にはナンシー博物館もあって、ドームのガラス工芸をたくさん所蔵していて、圧巻でした。

一方で、アリアンス広場は緑に囲まれた、ひっそりとした公園という感じ。中央の像?塔?と、少し距離を置いて、地面に置かれた銀の球が何を意味するのかは謎です。スタニスラス広場のすぐ横にあるのに、観光客もほとんどいなくて、ベンチに座ってゆっくり休憩できました。あちらの広場は、カフェなんかもあって人がいっぱいだったのに。
もう一つのカリエール広場に至っては、スタニスラス広場から、現在はロレーヌ歴史博物館となっている旧ロレーヌ公宮殿へと続く通り道になっています。なので、まるで幅の広い並木道のよう・・・。スタニスラス広場と同じ、金色で飾られた鉄柵で囲まれているので、間違うことはなかったですけど。
夜になると、広場はライトアップされるそうなので、それも見たかったのですが・・・。なにぶん日が長いので、そこまで待てませんでした。


お土産に、ここロレーヌ地方の名産の”ミラベル”のシロップ漬け、キャラメルやリキュール、ジュースなどを買い込んで帰りました。ミラベルは、この地方特産のプラム、というか熟して黄色くなった日本の梅のような果物。夏の限られた時期にした収穫できないそうで、まだ生ミラベルには遭遇できてないんです・・・。後一ヶ月遅かったら、市場に出回っていたと思うのですが、残念。

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