その後、アブ・シンベル神殿は世界遺産の象徴的な存在となっています。
アブシン・ベル神殿は、大神殿(写真上)と小神殿(写真下)からなり、いずれも、かのラムセス2世が建てました。スーダンとの国境近くにあるアブシンベルは、
建設後、長い年月の間に砂に埋もれてしまった神殿が発見されたのは、1800年代に入ってから。そのおかげか、移築したおかげか、保存状態はものすごくよかったです。移築の際に、一部崩れた箇所も修正する計画もあったらしいのですが、結局発見された当時のままで復元されています。
残念ながら、
大神殿の入り口に四体並んだ像は、いずれもラムセス2世で、一体一体微妙に異なり、若い頃から年老いていく姿になっているともいわれています。その前は家族の像も並んでいます。 内部の壁には、王の業績や儀式の様子、有名なカディシュの戦いやシリア・リビア・ヌビアとの戦いの様子がレリーフとして刻まれています。一番奥には、プタハ神、アメン・ラー神、ラー・ホルアクティ神、そしてラムセス二世の像が並べられており、年に2回、2月と10月に神殿の奥まで日の光が届き、神殿の奥のこの像を明るく照らすのだそうです。移築の際に、もともとの日から、1日ずれてしまったらしいのですが、その2回とは元は2/22と10/22でラムセス2世の生まれた日と、王に即位した日という神秘的なお話も聞きました。
日が沈むまで、ゆっくり過ごして、暗くなってから音と光のショウを観覧してホテルに戻りました。
これまでの遺跡もすごかったけれど、やっぱりアブ・シンベル神殿を見たときが一番衝撃的だったかも。まだ、興奮冷めやらぬ、という気持ちです。
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