土曜日, 10月 03, 2009

オールドカイロ

最終日、午前中は丸々フリーだったのでどこに観光に出かけようかと迷ったものの、古代エジプトの遺跡、イスラム建築と見てきたので、もうひとつはコプト教関連のものにも触れてみようと、オールドカイロに行くことにしました。カイロの地下鉄にも乗ってみたかったので、駅までの道を迷いながらもなんとか無事にメトロで出発。駅も車両も綺麗で、観光客にも親切。イスラムの国らしく、女性専用車両があり、というより男女が同じ車両には乗れないようで、家族で乗るときはどうするのだろう、といらぬ心配をしてしまう・・・。
コプト教は、エジプトを中心とした初期のキリスト教の一派のことです。ローマ時代、アレキサンドリアから広まったコプト教は、初期のころから異端視され、現在でもその信者は少数派だそうです。しかし、エジプトにはモーセが十戒を授かったシナイ山やアブ・ミナーなど、キリスト教に関連する世界遺産も存在するわけで・・・。予備知識はゼロのまま、とりあえずムアッラカ教会と聖ジョージ修道院に行ってみることにしました。
地下鉄というものの、途中からは地上を走る路線で、目的地はマル・ギルギスという駅のすぐそば。
まずはムアッラカ教会へ。ちょっとイスラムチックな入口を入ると、中庭にはタイルで描かれたキリスト教らしい宗教画がありました。教会内部に入ると、また少し雰囲気が変わって、イスラムのモスクとも、パリなんかで見たヨーロッパ式の教会とも、まるで違う空気です。扉や壇上など、随所に寄せ木細工が施されていて、とても芸術的でした。
午後からは、考古学博物館に向かう予定だったので、かなり速足での観光になりましたが、今までとまるで違った雰囲気だったので、ここを訪れてよかったな、と思いました。
残念だったのは、オールドカイロにあるフスタート・スークというお土産物屋さんがまだ開店前だったこと。最近、エジプトに駐在しているマダムやヨーロッパで、オーガニックの素材で作る、エジプトの石けんやバスグッズが話題になっているそうで、その中でも名前が知れてきている”ネフェルタリ”ヤ”ドマイン・ホルス”の店舗が入っているというので、興味を惹かれていたのです。石けんを手作りしてから、余計なものを一切使わない素朴な石けんの良さが身を持ってわかったので、手間暇かけずに、良質なものが安価で手に入るならと期待していたのですが、残念。 アロマオイルや日本では手に入らない種類の植物油なんかがあれば、自前の石けん材料に、とも考えていたんだけれど。
まぁ、次の機会があるかもしれませんね。

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