金曜日, 1月 08, 2010

ローゼル

道の駅で見かけた、”ローゼル”という名前の付いた赤紫色の実らしき物体。とげとげしていて、なんだか物騒な見た目。両手いっぱいほどがビニール袋に入って売っていました。パッケージに、ハーブ茶やジャムにしてどうぞ、と書いてあったので、ハマリ中のジャムにでもしようかと買って帰って来ました。ハーブ茶ってことは、きっと何らかの効能もあるのかなぁ。
そうして、ネットにお世話になって調べてみたところ・・・。
ローゼルってハイビスカスの一種だったことが判明。。もともと熱帯原産らしいのですが、今は品種改良が進み、亜熱帯でも育つような株もあるのだとか。沖縄では、道路脇や庭先にいろいろなハイビスカスが咲いてましたから、きっとローゼルの栽培にも適した気候なのでしょう実は、エジプトでも”カルカデティー”としてハイビスカスティーがたくさん売られていましたが、私はてっきりローズティーのように花びらが茶葉になるのだと思っていたのですが。実は、写真の実のようなものを乾燥させていると知りました。
実のように見えますが、これは花が咲いた後に残るガクだそうです。そのガクに包まれて、本来の実があります。ガクの部分を剥がして、ジャムにしたり乾燥させてハーブティーにしたりするんですって。
ガクはちょっとサクサク、ぱりっとした手触り。赤シソのような香りがします。舐めているとちょっと酸っぱい。塩漬けにすると、カリカリ梅のような触感と味になり、梅が手に入らない南米に移住した日本人が梅干し代わりに食べていたと書いてありましたが、想像出来ます。
また、ローゼルティーはタイでは王室の飲み物なんですって。ビタミンCやポリフェノールが豊富で、効能としては、代謝促進・強肝・健胃などの薬効などに加え、運動疲れ・パソコンの疲れ目・二日酔い覚まし・夏ばて防止・煙草の吸過ぎ・食過ぎへの効果など、盛りだくさん。生でハーブティーに煮だすのが一番よさそうですが、たくさんあるし傷むので、やっぱりジャムにしました。砂糖を加えて煮ると、ガクの部分はとろとろに溶けだして、粘調になって来ます。鮮やかな色はそのまま残った、キレイなジャムになりました。ひと瓶詰めるがやっとの量ですが、結構固めに仕上がったので、もっと水分を加えてもよかったかも。
ガクの中に包まれていた緑の実は、乾燥させるとはじけて、種が出てくるそうです。5日ほどほっておいたら、本当に朝顔の種のように爆ぜて、黒い小さな種が顔を出しました。4月に植えるとよいそうですが、関西じゃあちょっと寒すぎるかもしれませんね。

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