土曜日, 5月 01, 2010

悲しい現実

日頃は仕事場にはめったに車で行かないのですが、今日は午前中だけだし、と軽い気持ちで出かけました。ところが仕事が長引いてしまって、気がつけば帰りは日の傾きかけた時間に。別に何の予定があったわけでもないのに、なんだかがっかりしてしまいました。
帰り道、いつもは電車の窓から眺めるのですが、ほぼ併走する道路脇にピンクに染まった畑があったことを思い出しました。レンゲ畑です。せっかくだから、少し大回りをして近くまで寄ってみたんですが、畑まで入って行ける道を見つけらず。結局引き返したのですが、別の場所で近くまで入れるレンゲ畑を発見。
今はマンションが建ってしまいましたが、小学生くらいの頃は実家の回りは見渡す限り田畑で、レンゲ草なんて珍しくもなかったのに、そういえば最近は見かけなくなったなぁ。れんげやタンポポ、シロツメクサなんかで冠や首飾りを作って遊んでいたのも、もう遠い昔のこと。高槻の方では、わざわざ休耕田にれんげを育てて、子供たちが自由に遊べる場所を提供している、なんていう話も聞きました。
田畑とはいえ人様の土地に足を踏み入れるのははばかられるご時勢、遠慮がちにちょっとだけ懐かしい香りを楽しませてもらいました。甘い、はちみつのような、れんげの香り。本当は思いっきりれんげの中を歩いたり、摘んだりしたいんですけれども。そうできないのは、自分が大人になったから、なのでしょうか。とはいえ、子供たちが遊ぶ姿がまるで見えないので、きっと理由はそれだけではないはず。なんだか、悲しいな。 

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