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インジェラ、というのは
以前にも登場したエチオピアの主食。なんでも、この材料となる“テフ”という穀物はエチオピアでしか採れないのだとか。このテフの粉を生地にした、クレープのような食べ物なのですが、発酵食品なので独特の風味と酸味があるのです。苦手な方も多いのですが、一度食べてから、私は忘れられないお気に入りの味になりました。まぁ、そう毎日食べたくなるものではなく、一年に一度くらい、無性に懐かしく思える味なのです。
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そして、久々に食べたいなぁと思って調べてみたら、関西にもエチオピア料理のレストランを発見。”AXUM(アクスム)”という、関西弁の上手なネイティブのお兄さん(あっちの方は年齢不詳。日本に16年いるっていってたから、おじさん?な年齢かも)。
お店に入った時は、他のお客が誰もいなくて、開店閉業か?という怪しげな雰囲気でしたが、ただ我々が早くてラッキーなだけで、その後続々とお客さんが現れました。
とりあえず、連れがエチオピアンデビューだったので、無難なコース料理を注文しました。これがまた、ボリュームたっぷり、エチオピア色満載でお一人3000円という、お値打ち価格。
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コースの内容は、サモサという揚げもの。そしてスープ。どちらも具はレンズ豆で、見た目は小豆パイとお汁粉そのもの。もちろん塩味でしたけれど。この豆攻撃で、かなりお腹が膨れたところで、次に現れたのが馬鹿でっかいカバブ。チキンか山羊か選べましたが、珍しさに負けて、山羊にしました。ラムに似て、少し臭みのある赤身のお肉でしたが、スパイスで下味をしっかりつけてあるせいか、匂いは全く気にならず、完食してしまいました。
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お待ちかねのインジェラは、ダボというエチオピアのパンと一緒に登場。くるくる巻いてある、発酵のせいでぶつぶつと穴のあいたのがインジェラです。ダボはケシの実?がはいっているのかな、粗めのシフォンケーキのような食感で、香ばしくておいしい。
同時に運ばれてきたのが、サラダと3種のシチュー。牛肉、ラム、ほうれん草でした。お肉を使ったものはシチュー、というかスパイスがたくさん使われていてむしろカレーに近い感じ。でも、ほうれん草は塩味で、和食に近い優しいお味でした。
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本来は、丸いインジェラをそのままお皿のようにして、その上に何種類かのおかずとしてシチューを載せて、
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手でインジェラをちぎってシチューを包んで食べます。そうすると、いろんな味が混じってしまうのでこうやって別々に好きな具だけ載せる方がいいかもしれません。
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ここのインジェラ、やはり日本人仕様にしてあるのか、今まで食べた物より酸味が控えめで癖が少なかったです。あんまり発酵させてないのかもしれませんね。テフが手に入らないので、本物のインジェラは手作り出来そうにありませんが、そば粉とプレーンヨーグルトを混ぜると、近い味が出せるような気がします。ま、気が向いたら挑戦してみますが。
最後の締めは、コクがあるけど酸っぱくないエチオピアコーヒーと、バニラとチョコレート味のアイスクリーム。以前は、エチオピアのビールも飲めたらしいのですが、輸入が難しくなったそうで、置いてなかったのが残念。
とにかく、満腹のお腹を抱えて帰って来ました。コストパフォーマンス、かなりよいです。
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