土曜日, 7月 03, 2010

砂丘とは?

週末に一泊旅行で鳥取へ行ってきました。そもそも、母の日に家族旅行に行こうと計画していたものが、両親と都合が合わず、7月に延びてしまったのです。決めたときは何も考えていなかったのですが、この時期って、梅雨の真っただ中・・・。晴れるわけもなく、朝から小雨がぱらつく中を車で出発。途中、運転に困るような豪雨にも見舞われましたが、なんとか無事に鳥取県に入りました。今年の春に、中国道の佐用から鳥取自動車道が一部を残して開通したので、随分と所要時間が短縮されたようです。

昼前に鳥取砂丘に到着。小雨だったので、馬車に揺られて観光しました。馬車は屋根もあるし、砂丘のお話も聞けてなかなか良かったです。鳥取砂丘は、南北2.4km、東西16kmに広がる、日本最大の観光砂丘で、3本の砂丘列が日本海とほぼ平行に走っていますが、中でも一番大きいものは通称“馬の背”と呼ばれていて、国の天然記念物に指定されているそうです。上の写真の、一番盛り上がっている部分がそうです。
たくさんの人が登っていますが、私も馬車を降りた後、雨がやんでいたので、登頂?に挑戦しました。馬の背は47mほどの高さ、一番急な斜面は30度ほどあるそうです。砂丘を歩くには、雨上がりなのが幸いしました。砂が固まっていて歩きやすいし、なにより馬の背の上はすごい風が吹いていて、乾いた砂だと舞い上がってしまって目も開けていられなかったでしょうから。
馬の背の向こう側も降れるようになっていて、そこはすぐに砂浜から日本海へと続いています。お天気が良かったら、青空と砂浜のコントラストが綺麗だったに違いありませんが、雨がやんだだけでもラッキーだったと思うことにしましょう。
さてさて、そもそも砂丘とは風によって運ばれた砂が堆積して出来た丘状の地形、のことをさすそうです。それに対して、砂漠は雨があまり降らず、降雨量よりも蒸発量の方が多い土地で、砂地が広がっているばかりではなく、岩原など、地形は多岐にわたるそうです。砂漠にも、砂丘という地形はありますし、両者に共通して風紋などの模様はみられるのですが、砂漠は植物がほとんど生息せず、水分も少ないですが、砂丘は地形だけをさすので、降水量も多く緑が茂った鳥取砂丘のような所もあるわけですね。鳥取砂丘でも、今の時期は晴れると35度以上、真夏には45度にも気温が上がるらしいです。残念ながら、雨のせいで自然の芸術作品である風紋を見ることは出来ませんでしたが、2006年から毎年展示が行われている、砂の美術館に立ち寄りました。「砂」を素材にした彫刻作品を展示する野外美術館で、毎年海外各国から砂像彫刻家を招いているそうです。。素材が砂であるため必ず最後は崩れてしまう砂像は、その時、その場所でしか観ることが出来ず、その儚さが砂像の美しさでもあり、魅力である、ということで展示中に崩れてしまっても、そのままの姿を展示し続けるらしいです。
今年のテーマは、”アフリカ”。
←サッカーのワールドカップの開催地ということもあり、こんな展示作品も。
大きな作品はテント内に展示されています。中でも、メインの会場似合った作品は圧巻。まさに、アフリカのサファリの風景がそのまま再現されています。写真には入りきりませんが、砂で作られたキリマンジャロを背景に様々な動物や、ヴィクトリア瀑布サンベジ川が見事に細かく彫刻されています。自分の目で見た、南アフリカの風景が思い出されて、なんだか感慨に耽っちゃいました。
馬の背に上り下りして、すっかりお腹も減ったので、砂丘からほど近い鳥取港にある、かろいちという所でお昼ご飯。この季節ならではの海鮮に舌鼓。その後、また降り出した雨の中を、本日のお宿、皆生温泉へと向かいました。

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